...上私はかつて記紀万葉などにある七世紀前の大和言葉が今なお琉球諸島に遺っているという事を例に引いて...
伊波普猷 「土塊石片録」
...今なお現存している店は...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...今なおわれわれのうちに生きのこっている部分の自然のあこがれであった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その尻(し)っ尾(ぽ)はそれを着ていた牡牛がスパニッシュ・メーン〔南米の東北海岸地方〕の大草原を走りまわっていたときにもっていたよじれと押っ立った角度とを今なお維持している――それはすべて頑迷さの象徴であり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...これは今なお記憶を去らぬ書幅の中の一首を記(しる)したに過ぎない...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...私は唯両国橋の有無(ゆうむ)にかかわらずその上下(かみしも)に今なお渡場が残されてある如く隅田川その他の川筋にいつまでも昔のままの渡船のあらん事を希(こいねが)うのである...
永井荷風 「日和下駄」
...現今なお古い神聖な九谷焼を護(まも)っている少数の人々のことは殆(ほとん)ど知られていない...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...今なお京都某家にあり...
南方熊楠 「十二支考」
...沢山の民族が今なお全く衣服の使用を知らないではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしが今なお覚えているのは(ほかのこまかいことは皆忘れてしまったが)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それで私は今なお病床にある身だが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...今なお到(いた)る処(ところ)に持続していることを報ぜられたのを見て...
柳田国男 「海上の道」
...附近の和納(わのう)という村にも後に引越してきたといって今なお榎の老木ある童子屋敷...
柳田国男 「山の人生」
...今なお豊かに供給せられるのである...
柳田国男 「雪国の春」
...今なお眼前に彷彿(ほうふつ)する...
山本笑月 「明治世相百話」
...廉子も今なお少しのおとろえもみせぬその人に...
吉川英治 「私本太平記」
...一八郎は、今なお、世阿弥のいる瘤(こぶ)山よりまだ奥深い、一ノ森の山牢へ封じこめてあるが、妹のお鈴は、この冬の寒気に凍(こご)え死んでいた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...今なお天に生きてその子らを見おろしているではないか...
和辻哲郎 「鎖国」
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