...人間離れをせぬ限り...
芥川龍之介 「俊寛」
...彼等の人間離れをした視力でもって...
海野十三 「地球盗難」
...あの人間離れのした無敵の腕力を振って...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...病人は、親兄弟たちが寄り寄り相談し合っていたこの数時間のあいだ、自分の脚が切断されることに関して議が凝らされているのであることを知っていたのかいないのか、全く唯「痛い痛い」と云いつづけるところの、何か、人間離れのした、一箇の呻く怪物の如き存在に化してしまっていたが、―――そして親兄弟たちも、彼等の息子であり、弟であり、兄であるところのものを、最早やそう云う奇妙な存在になったと見做(みな)し、彼の意向を質(ただ)すとか彼に因果を含めるとか云うことは問題にしていないかのようであったが、最も懸念(けねん)されたことは、病室から寝台自動車へ移す時にその怪物がどんな物凄(ものすご)い怒声を発するであろうか、と云うことであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...人間離れのした怪異味を有するものであるが...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...人間離れのした恐ろしい企(たく)らみで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎の口から聽いた以上の人間離れのした美しさがあるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...我々は古人の中にさういふ人間離れした決斷のいくつかの實例といくつかの讚美とを見出す...
堀辰雄 「色褪せた書簡箋に」
...悪い意味で人間離れのした感じを享けて顔を反けたことがあつたのだ...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...人間離れのしてしまった相手と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...それからまた人間離れのしたような小説の姫君だってあなたのように恋する男へ冷淡で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...祖父である入道が現在では人間離れのした仙人(せんにん)のような生活をしているということも若い心には悲しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人間離れのした心にも非常にうれしく思われて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何とかお言いあそばさないではあまりに人間離れのした方と思われるでしょう」こう責めるために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうしてミドリさん兄妹(きょうだい)を洋行させて頂けるようにする……今みたいな人間離れのしたモノスゴイ芝居ばかりさせられながら...
夢野久作 「二重心臓」
...人間離れのした声で上(かみ)は天堂下(しも)は地獄まで引きずりまわされて...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...人間離れをしない程度に...
吉川英治 「随筆 新平家」
...まず第一にそれは人間離れのした...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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