...私はそれに就いての批評を日本人の口から聞くことを...
石川啄木 「所謂今度の事」
...人間の他の諸々の活動よりも何か格段に貴い事のやうに思ふ迷信――それは何時如何なる人の口から出るにしても私の心に或反感を呼び起さずに濟んだことはない...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...人の口がうるさいから...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...その声はあたかも人の口笛のごとき響きにて...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...この上は人の口の端(は)にかからぬうち早く一緒にさせる方がと改めて春琴に持ちかけてみると...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...自分の口を大胆に主人の口の端(はた)へ持って行く...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...情け知らずな人の口から...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...それにては西人の口を塞ぎ難く候...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それは逗子の夏の一夕にある婦人の口に藉(か)って訴えた「浪子」が自ら読者諸君に語るのである...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...此の頃大分倫理的批評ということが人の口に上ってきたし...
豊島与志雄 「作品の倫理的批評」
...なぜか? なぜなのか? いかに多くの時を二人は失ったことだろう! 彼は恋しい人の口からその大事な言葉が出るのを聞きたくてたまらなくなった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...村人の口々に騒ぐ声...
中里介山 「大菩薩峠」
...百人が百人の口はことごとく合います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この膳のものを一皿一皿良人の口に押し込んでやりたい苛立たしさである...
矢田津世子 「茶粥の記」
...たとえ敬虔(けいけん)の意と誠実の態度とにおいてはあえて彼を凌(しの)ぐことを得(う)という能わざらんも人の耳を経(ふ)ること多からず人の口と筆とを倩(やと)いたること甚だ僅(わずか)なりし点においては彼の淡泊無邪気なる大納言殿(だいなごんどの)かえって来たり聴くに値せり...
柳田国男 「遠野物語」
...当人の口から聞いたように云ったけれど...
山本周五郎 「青べか物語」
...隼人の口上にはいちおう反対し...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...「いさぎよくその下手人の名は下手人の口から自白いたしまする...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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