...吾妻橋、厩橋(うまやばし)、両国橋の間、香油のような青い水が、大きな橋台の花崗石(かこうせき)とれんがとをひたしてゆくうれしさは言うまでもない...
芥川龍之介 「大川の水」
...小倉両博士の所論が多大の反響を喚(よ)んだ所以のものは...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...その席には、両人の親戚、朋友、そのほか寺院の住職も列するなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...音といっては一かけらの瓦にまでひび入るような暑さの気配動くものといっては眼のくらむ八月空にかすれてあがる煙あとは脳裏を灼いてすべて死滅したような虚しさのなか君は 少女らしく腰をくの字にまげ小鳥のように両手で大地にしがみつき半ば伏さって死んでいる...
峠三吉 「原爆詩集」
...教会の目的と両立しないような...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...両手の中にばたばたやる鳥をそっと握ったまま...
豊島与志雄 「楠の話」
...両親を捨てて家を飛び出した前後の事情...
豊島与志雄 「二つの途」
...私は両手を打ち振りながら歩いた...
豊島与志雄 「未来の天才」
...それは彼女が常に両親に対して是非云いたい言葉であった...
夏目漱石 「明暗」
...ただ両者の異なるところは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ここが両手の、ここが両足の、ここが首の、それぞれ身体をしばりつけるための革ひもです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...歩く時にきまつて両腕をぐるぐる振りまはす癖のあることぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ドロドロに汚れたサルマタだけをはいた尻と両脚が...
三好十郎 「胎内」
...又両人を見て笑った」と記している...
柳田国男 「山の人生」
...それに看護婦の仕事がしてみたくてたまらなかったもんですから……」「それじゃ今では御両親と音信を絶っておられるんですか」「いいえ...
夢野久作 「少女地獄」
...二人が彼女の両手をつかむと...
吉川英治 「江戸三国志」
...血糊(ちのり)でねばる刀の柄(つか)を両手でぎゅっと持ったまま...
吉川英治 「宮本武蔵」
...両者別物ではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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