...世上、年に一度の釣をも為(せ)ぬ人多し...
石井研堂 「元日の釣」
...今日世上に流行して居る如き空理空論は全く顧る者が無くなり...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...(貝原先生の歳時記には松永弾正が婚事より起るといへり)江戸にては宝永の頃までも世上一同正月十五日の事とし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...世上には往々政党の沙汰もあり...
福沢諭吉 「学問の独立」
...年寄りなどは往々そんな例を引いて処世上の戒め言に云ふ場合もあるらしいが...
牧野信一 「毒気」
...「白眼看他世上人(はくがんたをみるせじょうのひと)」と言へば「世上人」は極めて俗なる者なれども「白眼看(はくがんみる)」の三字を添へて無上の雅致を生ずるが如し...
正岡子規 「俳諧大要」
...「まあ、何ということを! このお人は!」浪路は、心からおこったように、大きな目で、彼を見据えて、「お上の御寵愛が、どのように深かろうと、それが、わたしに何のこと!」と、激しくいって、「そなたは、わたしが、好んで、御殿へなぞ上ったとお思いなさりますの? あの、窮屈で、いかめしい、何のよろこびもない、牢屋のようなところへ――そして、お上が、どんなお方かさえも、御存知なさらぬ癖に、憎い憎い、そのようなことを――」「恐れながら、上さまは、この世のいかなるお方さまよりも、御権威のお方とのみ、存じ上げておりますゆえ、世上の女性方は、あなたさまの御境涯を、お羨み申さぬものとてござりませぬ――そのおん方さまの御愛を、お身お一つにおしめなされていられますあなたさま、こうして、直(じ)き直きお言葉を交していただきますさえ、何とのう辱(かたじけ)なさすぎる気がいたしまして――」雪之丞は、ますます女ごころを、焦(い)ら立たせようとする...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...世上の悪の元兇を逮捕に出向うのじゃ...
吉川英治 「大岡越前」
...その人物はかねて世上に定評のあるものだし...
吉川英治 「三国志」
...――世上、この人の首には、丹後船井ノ庄で一郡という懸賞がひろく言いふらされている...
吉川英治 「私本太平記」
...――表面はそういうことだったが、同盟の二国主が、伴(つ)れ立っての上洛なので、世上ではまた、「何事かあるな」と、政治的な眼で見ていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...世上一般の饗宴にもまま例のあることである...
吉川英治 「新書太閤記」
...世上に醜(みぐる)しい...
吉川英治 「新書太閤記」
...世上にかくれなしである...
吉川英治 「新書太閤記」
...世上の疑問だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...世上の反響やその結果をな...
吉川英治 「源頼朝」
...世上の一切の尊卑の差別は権威を持たない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...世上の差別に煩わされることなく...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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