...まして倉地のように身分不相応な金づかいをしていた男にはなおの事だ...
有島武郎 「或る女」
...身分不相応なえらいお医者様にも診て頂いたり...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...まず父の兼松には不相応なほど出来た婦人であった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それが総(すべ)て身分不相応な事である...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...原因と結果との間に不相応な不調和が存することが笑いの原因だとも云われるように...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その真価に不相応な地位を占めている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時として身分不相応な装飾を施し...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに不相応なつまらない格式とを荷厄介にして居る青年の一人ですが...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...それがほんとうなら、お祖父さんの世話をするという心配がなくなったわけで、このへんが、まともな職業につくチャンスだとも思われるのだが、身分不相応な、不時の収入に甘やかされてきた身で、いきなり、六千なにがしの給料だけで、生活してゆくことはむずかしい...
久生十蘭 「あなたも私も」
...これ以上不相応なことはない...
久生十蘭 「魔都」
...それはわるいことでもないけれど余り言ふにも足らぬほどの旅行に不相応な送別の詩などを...
正岡子規 「病牀六尺」
...徒(いたずら)に大きなことをいふて身分不相応な事業または雑誌などをやることはよくあるまい...
正岡子規 「病牀六尺」
...香木に不相応なる価(あたい)をいださんとせらるるは若輩(じゃくはい)の心得ちがいなりと申候...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...これに不相応な高位を与え...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しばしば不相応な名誉を得ることになる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...年不相応な金を遣っている」「不相応な金だって」「そうさ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...この時の身分不相応な幸福そのものだったのであります...
夢野久作 「暗黒公使」
...分不相応な野心に駆られ去ったとみゆる...
吉川英治 「私本太平記」
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