...と湯上りの颯(さっ)と上気した顔の色を変えたが...
泉鏡花 「婦系図」
...火のように上気した僕の頬を夏の夜乍ら冷々(ひやひや)と夜気がうちあたるのを感じました...
海野十三 「壊れたバリコン」
...上気した頬が美しく輝き...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ぽうッと上気した頬に...
高見順 「如何なる星の下に」
...女房は上気した顔のおくれ毛を掻きあげて間がわるそうに笑い...
太宰治 「新釈諸国噺」
...カッと上気した様子で...
田中英光 「さようなら」
...濡れて上気した女の頬であり...
谷譲次 「踊る地平線」
...今夜もその色白な頬に上気したやうな紅味を浮かべて坐つてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...その一人は上気した艶やかな頬を輝かして...
豊島与志雄 「春の幻」
...「ホラ?――赭くなつた! 赭くなつた! 詰まつたでしよ?」女は男と共にサツと上気したやうに顔を赭くして膝を叩いた...
長與善郎 「青銅の基督」
...端(はし)なく上気した時のように紅く染った清子の耳朶(みみたぶ)に落ちた時...
夏目漱石 「明暗」
...みな上気したような赤い顔をして...
久生十蘭 「キャラコさん」
...室内の温気(うんき)に上気したためであろうと見受けられた...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...上気した眼をあげて秋空を見た...
山本周五郎 「菊屋敷」
...娘は上気した面を伏せたまま...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そうして吾(われ)知らずカーッと上気したまま...
夢野久作 「老巡査」
...紅(あか)く上気した顔に...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...いつになく上気した顔を真正面に向けているのを見ると...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
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