...しばらくは、どちらがどちらともわからなかったが、やがて、猿のようなものが、上になると、再び小刀(さすが)がきらりと光って、組みしかれた男の顔は、痣(あざ)だけ元のように赤く残しながら、見ているうちに、色が変わった...
芥川龍之介 「偸盗」
...幹が喇叭のように上になるほど太くなり...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...建ててから五年以上になるが...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...気温が時々零度以上になるような地点では勿論のことであるが...
中谷宇吉郎 「粉雪」
...ところをちゃんと五六間以上になると留(と)まってくれる...
夏目漱石 「坑夫」
...誰でもかならず福々しい身の上になることができます...
羽仁もと子 「女中訓」
...六つの面の内のどの面が上になるかを決めるものは無く...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...そんなことで十円以上になる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お前が叔父さんに養はれて安樂な身の上になるのは私には我慢の出來ないことだつたから...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...前はひどい紅殻(べにがら)塗りの小屋でしたが……」私はこの村を知ってからもう十年以上になるので...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...それが二人以上になるといわゆる優勝劣敗の天則に支配せられて...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...だから或る年齢以上になると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...医者の調査に拠(よ)ると空気中の細菌は床へ近いほど多くして上になるほど段々減じる...
村井弦斎 「食道楽」
...私が寺へはいったあとではどんな心細い身の上になることかと気がかりでならない」と...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう外へ出なくなってから十日以上になる...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...これから上になると十四五町もあろう...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...下手を遣ると下宿以上になる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...――同族の上杉家から嫁いできてもう二十年以上になる彼女だが...
吉川英治 「私本太平記」
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