...万が一にも無礼のないように倉皇(そうこう)と他(ほか)の路(みち)へ曲ってしまった...
芥川龍之介 「尼提」
...この誓いを守り続ける限り、私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう! しかし、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るだろう!」古代のこの偉大な医師の著作のすべてを展望しようとする試みは大仕事である...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...そして自分も万が一さう云ふ危難に遭遇したらどうしやう...
永井荷風 「海洋の旅」
...万が一にも蘇返るはずはない」「何故...
久生十蘭 「湖畔」
...万が一いるかもしれません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...そして万が一にも柳の下に鰌(どぜう)がゐて...
溝口健二 「日本趣味映画」
...立つを大国に聞き付けて万が一の勢なるが故に軽しめ嘲りて...
南方熊楠 「十二支考」
...もし万が一にも君が君の思考を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...万が一にも尻尾(しっぽ)を掴まれる筈はない...
山本周五郎 「追いついた夢」
...「あの店は五年まえに始めたんだそうだ、堀留の津ノ正という、袋物屋の主人の世話だそうだが」「そいつはわかってる」「縹緻(きりょう)もいいし気だてもやさしい、店も繁昌して馴染の客もたくさん付いた、だが五年このかた浮いた話はいちどもない、津ノ正は五日にいちどぐらいの割で来るが、これも店で飲んで帰るだけで、奥へあがるとか、人眼を忍んで逢う、などということは決してなかった、それが、――」と云いかけて、彼は伴れのほうを見た、「おい、こいつはよそう、おらあ女にかかりあうのは気がすすまねえ」「おめえ忘れたんだな」と痩せた男が沈んだ声で遮った、「すみの拵(こしら)える旅切手は二枚、おれの分は女房伴れだぜ、江戸をぬけるためには女が必要だ、夫婦者なら関所も安心してとおれる、そのためにこういう手筈を組んだんだ、そうじゃねえのか」「それはそうだが、しかし女はほかにだっているぜ」「おめえは知らねえからよ」と痩せた男は軽く云った、「女は幾らでもいるが、しんから役に立つ女はあいつ一人だ、万が一、関所でいざをくうようなことがあっても、あいつならきっと役に立つし、大阪へ着いてからだって、急場を凌(しの)ぐもとでぐらいにはなるぜ」大きいほうの男はまた黙った...
山本周五郎 「ひとでなし」
...万が一にも抜目の無(ね)えつもりでキチンとした計画を立てたのが...
夢野久作 「オンチ」
...それで十分に犯罪の痕跡を堙滅(いんめつ)したと思っていられるかも知れませんが……しかし……もし……万が一にも私が...
夢野久作 「一足お先に」
...殿からのいいつけを聞くと、権太夫は、「なに、尾張中将様の御一子万太郎君(ぎみ)がそちの家に? そりゃ稀有(けう)なことじゃ、万が一、お粗相でもあっては、お家の一大事」とばかり、蒼惶(そうこう)として供揃(ともぞろ)いの用意をさせ、玄堂を案内に、自身は徒歩(かち)で、一挺の塗駕(ぬりかご)を清掃して早々迎えに出向く...
吉川英治 「江戸三国志」
...万が一にも」「まさか...
吉川英治 「私本太平記」
...――万が一、敵の密偵(みってい)でもあったら、悔いてもおよばぬ」話がきまると、於通は、ただちに引ったてられた...
吉川英治 「新書太閤記」
...――そこには十分な要害(ようがい)もあるし、宿直(とのい)の備えもあるので、万が一にも、まだ不吉なことはない筈とは思うのであったが、もう胸は早鐘(はやがね)を撞(つ)いている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...万が一にもという常識を乗せているのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「そこまで行き届いておれば万が一にも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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