...丁度、その時、御会席で御膳が出たので、暫くはいろいろな話で賑やかだったが、中洲の大将は、房さんの年をとったのに、よくよく驚いたと見えて、「ああも変るものかね、辻番の老爺(おやじ)のようになっちゃあ、房さんもおしまいだ...
芥川龍之介 「老年」
...丁度満月が密雲を破って現れる様に...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...二十五その内に丁度坊ちやんも外から帰つて入らつした...
鈴木三重吉 「桑の実」
...寒き風人持ち来る煖炉(だんろ)かな昭和三年十二月ゆるやかに水鳥すすむ岸の松昭和四年一月此村を出でばやと思ふ畦(あぜ)を焼く昭和四年二月虻(あぶ)落ちてもがけば丁字(ちょうじ)香るなり昭和四年三月十八日 発行所例会...
高浜虚子 「五百句」
...丁度例えば、唯物論が唯物的に(?)物を考える主観的態度のことであるよりも先に、事物そのものが客観的にまずそうあることでなければならぬと同じに、ジャーナリズムも若しその事象に何か積極的な意義があるものなら、まず第一に客観的な一つの現象のことでなくてはならぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...小者も、馬丁も、ただ、目礼をしただけで、口さえ利かなかった...
直木三十五 「南国太平記」
......
野村胡堂 「楽聖物語」
...中年者の木戸番の調子は急に丁寧になります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰かそんなことに眼が屆かなかつたでせうか」平次は丁寧に問ひ返しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは丁度、或る年の九月頃であつたが、僕が折あしく外出してゐるところへ、飄然と牧水氏が訪ねて來て、玄關へ取次ぎを乞はれたのである...
萩原朔太郎 「追憶」
...俄(にわか)に丁重な言葉を用いながら...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...中間や馬丁たちはひどく察しがよくて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...――」使丁室に導かれながら彼は訊(たず)ねた...
本庄陸男 「石狩川」
...丁(ちょう)ナの音が絶えません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこで丁度(ちょうど)二条行幸の前(まえ)寛永元年五月安南国から香木が渡った事があるので...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...五丁庵通里と称して通人肌の好人物であったが...
山本笑月 「明治世相百話」
...藤吉郎は、わざと丁寧に、「何といわれても、伺候(しこう)を怠った罪は、親には不孝、女房には無情、申しわけもなし...
吉川英治 「新書太閤記」
...瀧壺まではまだ二丁からあります...
若山牧水 「熊野奈智山」
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