...それは一陣の風がその枯れた枝をさっと吹きぬけただけのことだった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...一陣の風がまき起りますと...
芥川龍之介 「犬と笛」
...それは丁度一陣の風によつて惹起された水の上の波が...
有島武郎 「運命と人」
...何事かと思つて立どまつて見ると一陣の風が塔に吹き当る音であつた...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...」一陣の風がスケツチブツクをぱらぱらめくつて...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...一陣の風頭上を過ぎて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...」それは一陣の風のような神託であって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...弗(ひょうふつ)として一陣の風が吹いて来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...銀杏(いちょう)の葉の一陣の風なきに散る風情(ふぜい)は正にこれである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...その鼻口から彼の頬にふうっと一陣の風でも吹きつけないかぎり彼は自分が書きものの行の中にいるのではなくて...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...一陣の風が荒野を吹き過ぎて行けば...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...中央線の長い列車が一陣の風と共にプラットフォームに散らばっていた無数の落葉を舞い立たせながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...けれど私達が本寺の前に到着するや、思ひがけなくも、一陣の風が、竝はづれた巨人のやうに、天使の一角を曲つて來ながら、私達の間を、無慈悲に、鋭く、身を切るやうに、吹き過ぎて行つた...
堀辰雄 「日時計の天使」
...また一陣の風が吹來ると...
吉江喬松 「山岳美觀」
...どっと一陣の風が吹ッこんで来たかと思うと...
吉川英治 「江戸三国志」
...雨気(あまけ)を含んだ一陣の風が大地を払って吹き去った途端に...
吉川英治 「剣難女難」
...すると、たちまち、一陣の風雷、天地を震動して木も砂礫も人も、中天へ吹きあげられるかとおぼえた時、一方の山峡の頂に、陣鼓を鳴らし、銅鑼(どら)を打ちとどろかせて、――わあっ...
吉川英治 「三国志」
...一陣の風が、幕(とばり)のすそを高く吹きあげた...
吉川英治 「新書太閤記」
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