...風起雲湧の中に漂う一葉の舟に乗って、夕日を眺める...
...一葉が熟語として使われる場合はありません...
...一葉(いちよう)の海軍罫紙(けいし)をひっぱり出した...
海野十三 「空襲葬送曲」
...b の軟かいかたまりを(b は一葉で B は双葉である)流音の l が後から前に押し出している形である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...水際(みぎわ)なる蘆(あし)の一葉も紅葉せり十月二十七日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...一葉女史をたゞ人ならず驚きぬ...
高山樗牛 「一葉女史の「たけくらべ」を讀みて」
...一葉(いちよう)女史の『たけくらべ』には「ぞかし」という語が幾個あるかと数え出した事もあれば...
永井荷風 「十日の菊」
...一葉の自製船を以て...
中里介山 「大菩薩峠」
...黄ばんだ梢(こずえ)は動(ゆる)ぐとも見えぬ先に一葉(ひとは)二葉(ふたは)がはらはら落ちる...
夏目漱石 「野分」
...あんまり一葉女史を知ろうために...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...(一葉随筆、「森のした草」の中より)おろかやわれをすね物といふ、明治の清少(せいしょう)といひ、女西鶴(さいかく)といひ、祇園(ぎおん)の百合(ゆり)がおもかげをしたふとさけび小万茶屋がむかしをうたふもあめり、何事ぞや身は小官吏の乙娘(おとむすめ)に生まれて手芸つたはらず文学に縁とほく、わづかに萩(はぎ)の舎(や)が流れの末をくめりとも日々夜々の引まどの烟(けむり)こゝろにかかりていかで古今の清くたかく新古今のあやにめづらしき姿かたちをおもひうかべえられん、ましてやにほの海に底ふかき式部が学芸おもひやらるるままにさかひはるか也、ただいささか六つななつのおさなだちより誰つたゆるとも覚えず心にうつりたるもの折々にかたちをあらはしてかくはかなき文字沙(ざ)たにはなりつ、人見なばすねものなどことやうの名をや得たりけん、人はわれを恋にやぶれたる身とやおもふ、あはれやさしき心の人々に涙そそぐ我れぞかし、このかすかなる身をささげて誠をあらはさんとおもふ人もなし、さらば我一代を何がための犠牲などこと/″\敷(しく)とふ人もあらん、花は散時(ちりどき)あり月はかくる時あり、わが如きものわが如くして過ぬべき一生なるに、はかなきすねものの呼名(よびな)をかしうて、うつせみのよにすねものといふなるはつま子もたぬをいふにや有らんをかしの人ごとよな(一葉随筆、「棹(さお)のしづく」より)と、心を高く持っていたこの人のことを、私は自分の不文を恥じながらも、忠実に書かなければならないと思う...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...あるおり『読売新聞』の文芸担当記者が、当時の才媛について、萩の屋門下の夏子と龍子(たつこ)――三宅花圃(みやけかほ)女史――の評を求めたおり、歌子は、龍子は紫式部であり夏子は清少納言であろうと言ったとか、一葉も自分で、清少納言と共通するもののあるのを知っていたのかとも思われるのは、随感録「棹(さお)のしづく」に、少納言は心づからと身をもてなすよりは、かくあるべき物ぞかくあれとも教ゆる人はあらざりき...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...そしてその上に、一葉の美と才と、文名とを合せればたいしたものだと己惚(うぬぼれ)たのであろう...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...その中から一葉の名刺を抜き出して私に手渡した...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...一葉女史樋口夏子の君は明治五年をもて東京に生まれ...
一葉女史 「ゆく雲」
...一通の手紙と一葉の葉書の文字に酷似していた...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...俳句にては桐一葉(きりひとは)を秋季に用うるのみならず...
正岡子規 「俳諧大要」
...襟飾(ネクタイ)の入っている箱の中に一葉の写真を見付けた...
松本泰 「日蔭の街」
...文学のこととして一葉がああいう扱いをうける必然もわかります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして四邊の樹木は全く一葉をとゞめず冬枯れてゐる...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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