...一夏をすごしたことがあるんですがね...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「眠りの精」
...一夏(ひとなつ)は一人旅(ひとりたび)で...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...……一夏(あるなつ)...
泉鏡花 「霰ふる」
...忘れぬまみ一夏野(なつの)の媛(ひめ)の手(て)にとらすしろがね籠(がたみ)...
薄田淳介 「白羊宮」
...一夏を、東海道三島の宿で過したことがあります...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...長崎(ながさき)のお寺で一夏を過ごすのも長年の習慣であった...
徳田秋声 「仮装人物」
...二十八その一夏もあわただしく過ぎて...
徳田秋声 「仮装人物」
...一夏過したお増の様子がめっきり変っていた...
徳田秋声 「爛」
...(明治四十年 十一月)夏の頌一夏は好い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この一夏を、山形で暮そうよ」「そんなに長くですか」「山形へ旅行したって、つまらんよ...
外村繁 「日を愛しむ」
...中学時代に一夏をそのような寒村に送ったことがある...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...新びいどろ学士は蒸殺しになりさうな板の上で昼寝と読書の一夏をすごした...
原民喜 「氷花」
...実は、これを余り手荒く扱うと、窓枠全体がそのままどなたかの頭の上に落ちて来る危険があるのであって、現に昨年の夏も、下宿の独逸(ドイツ)人がこの窓枠の下敷きになって、一夏中、片足を使えないほどの手ひどい目にあったこと……折柄(おりから)、窓のそとは満潮(グラン・マレ)で、あぶくを載せた上潮の(うねり)が、くどくどと押し返し、巻きかえし、いつ果てるとも見えない有様であった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...彼はそのドロシイの隣りの別荘に一夏を暮したことがあった...
堀辰雄 「恢復期」
...万年草古老伝に此草は当山の霊草にて遼遠に在て厥死活弁じがたきをば此草を水盆に浮るに生者なれば青翠の色を含み若没者なれば萎めるまゝなりとぞ今現に検するに御廟の辺及三山の際に蔓生す毎年夏中是を摘みて諸州有信の族に施与の料とせり其長四五寸に過ぎず色青苔の如し按ずるに後成恩寺関白兼良(かねら)公の尺素往来(せきそおうらい)に雑草木を載て石菖蒲、獅子鬚、一夏草、万年草、金徽草、吉祥草といへり爾者此草当山のみ生茂するにもあらず和漢三才図会に本草綱目云玉柏生石上如松高五六寸紫花人皆置盆中養数年不死呼為千年柏万年松即石松之小者也(中略)五雑組(ござつそ)云楚中有万年松長二寸許葉似側栢蔵篋笥中或夾冊子内経歳不枯取置沙土中以水澆之俄頃復活或人云是老苔変成者然苔無茎根衡嶽志所謂万年松之説亦粗与右同紀州高野深谷石上多有之長二寸許無枝而梢有葉似松苗といひ和語本草にも玉柏石松を載たれども其味のみを弁じて貌姿を論せず良安(りょうあん)本草綱目の万年松を万年草として当山万年草に霊異あることを草性を知らずといへるは嗚呼の論のみ彼万年松は紫花あり此万年草花なし爾者雑組衡嶽志にいふ万年松は別の草ならん尺素往来にいふ万年草は当山の霊草ならん又当山にても当時蔓延滋茂せるは彼万年松の類にて右老伝の霊草は御廟瑞籬の内に希に数茎を得といふ説もあれば尚其由を尋ぬべしまた同書物産の部は小原良直(おばらよしなお)(八三郎)の書いたものだがその中に左の記がある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そして不幸な日が一日起れば一夏中の労働の結果をふいにさせることになるかもしれない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私はこの一夏西洋史を読み返し...
横光利一 「静安寺の碑文」
...これもまた或一夏の休みを送つたサボアの谿谷にての忘られぬ思ひ出である...
吉江喬松 「山岳美觀」
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