...たとえば一塊(いっかい)の煉瓦(れんが)じゃ...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...よくここへ遊びに来る近所の医者などが一塊(ひとかたまり)になって...
徳田秋声 「爛」
...武男が母は上(うわ)うちおおいたる顧慮の一塊一塊融け去りてかの一念の驚くべき勢いもて日々長じ来たるを覚えしなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ただ醜悪な一塊の肉体に過ぎない...
豊島与志雄 「田園の幻」
...一塊の砂は世界の科學者平和論者を躍らしむ...
長岡半太郎 「湯川博士の受賞を祝す」
...餘計(よけい)にかさ/\と乾(から)びて硬(こは)ばつて居(ゐ)る手(て)を動(うご)かし難(がた)くなると彼(かれ)は一塊(くわい)の(おき)もない火鉢(ひばち)を枕元(まくらもと)に置(お)いて凝然(ぢつ)と蒲團(ふとん)を被(かぶ)つた儘(まゝ)である...
長塚節 「土」
...老いも、若きも、富めるも、貧しきも、男も、女も、絶望し混雑し、一塊となって、互いに他の身体の下へ滑(すべ)り込もうと争った...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...一塊の焔(ほのお)のように...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...一塊の花束のように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一塊りになって揉み合っただけで無事にすんだ...
久生十蘭 「地底獣国」
...「秋」に次ぐべき「お律と子等と」(大正九年)「山鴫」(大正十年)「トロツコ」(大正十一年)「庭」(大正十一年)それから後期の「一塊の土」(大正十三年)「玄鶴山房」(昭和二年)に次第に強く現はれて行つて...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...彼等はいつも一塊りになつて...
堀辰雄 「羽ばたき」
...一塊りに重なり合いながら...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...椽側の隅に古く土に汚れた書籍が一塊りになつてゐた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...ひよろ長がな黒い雲の一塊が徐ろに動いて行くのを船の底ではないかしら...
牧野信一 「痴想」
...一塊の土もない石畳ばかりのベニスの街の中には...
横光利一 「欧洲紀行」
...一塊(いっかい)の土を...
吉川英治 「私本太平記」
...プーンと立登って来るフォルマリンの匂いを嗅ぎながら注意深く吐落した一塊りの痰を観察すると...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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