...一人前の人間だと考へるのは三千年来の誤謬(ごびう)である...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...一人前の人間に育ち上った時...
有島武郎 「小さき者へ」
...どうやら生活の道が立つといふ自信ができたときは『おれもこれで一人前の人間になれた』と私は心中に叫んだ...
石川三四郎 「浪」
...私がようやく一人前の人間として彼に相対しはじめた時...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...一人前の人間として働くに必要な知識を受ける為めに...
伊藤野枝 「惑ひ」
...自分がやがて一人前の人間として全く自由になる日を夢見てゐた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...彼の身体が俄かにムクムクと大きく成長して一人前の人間ぐらいの背丈になるという話があったが...
海野十三 「地球盗難」
...汝が一人前の人間になるまで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...一人前の人間やいうこと私に信じさすためやった...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...昔は私も他の人々と同じように一人前の人間だった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...大(おおい)に心配するがね」「うん」「僕だって一人前の人間だよ」「無論さ」「無論なら安心して...
夏目漱石 「二百十日」
...しかし俺(おれ)は一人前の人間なりやというにいたっては...
新渡戸稲造 「自警録」
...女が一人前の人間になつたといふ感じと...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...一人前の人間に仕立(したつ)ること...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...なればこそ何とかまっとうの道へ引き戻して一人前の人間にしてやろうといろいろ心を砕いていたのだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...どうぞ一人前の人間になれるやうに目をかけて下さいと...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...弟やみなはちやんと教育して一人前の人間にせんならん...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...奮発して一人前の人間に早くなるやうにと書いてあつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
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