...ある山の中では、自分一人きりで、十五、六人の児童を相手にのんきに暮した...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...主人公ロベールの一人きりの思索については...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...ローザ一人きりだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女手は女中一人きりなので...
豊島与志雄 「太宰治との一日」
...兄弟も姉妹もなくて自分一人きりだということは...
豊島与志雄 「同胞」
...今夜は一人きりで昏々(こんこん)と眠りたかつた...
林芙美子 「浮雲」
...一人きり家に残された小町娘が一体どうしてゐるか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...こゝでもう一日一人きり忘我(忘餓か)の境にゐようか...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...さうして自分がずつと遠くに、一人きりでゐて、武裝してゐるのだとよいのに、と思つた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...僕はこんな山のなかに一人きりで暮らしてゐたんですからね...
堀辰雄 「七つの手紙」
...いつまでも一人きりで...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...恐らくそのときもまだ僕はこの村に一人きりで頑張つてゐるでせうから...
堀辰雄 「牧歌」
...どうして一人きりになんてなりたがるの? ……私を...
山川方夫 「朝のヨット」
...「そんな、バカな、……一人きりで、なにをしていたんだ?」「待っていたのよ」妻は答えた...
山川方夫 「待っている女」
...いろいろ考えてみても、修治さんの仰言る通り、たとえ、私を方便的に一時は利用していたとしても、胸を開いて、いま、心を読まして下さるのは、私一人きり...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...この世にたった私一人きりなのではないかしら……と...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...何とかして一人きりになるときばかりを探すものだが...
横光利一 「夜の靴」
...和歌の浦からこの熊野りの汽船に乘り込んで漸く初めて一人きりの旅の身になつた樣な心安さを感じて...
若山牧水 「熊野奈智山」
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