...しかしハイネは不幸にもかう云ふ寂光土(じやくくわうど)を得られなかつた...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...即ち、その同国人から、並びに同時代者から最も理解され難く、最も誤解され易い素質と、超独逸人的に驚く可き程の素晴らしい天分とを有つてゐた点に於て、又自分自身さへも独逸的なものに嘔気を感ずると屡々思つたり口に出して言つたりしながらも、尚且つその実内密な愛着を有ち乍ら、他の何人よりも大きな寄与を独逸人と独逸語とに対してなしてゐたその業績や、反語的な運命の学校から、結局たゞ自己愚弄の形式で以て、所謂道化者の如くにのみ語ることを学ばなければならなかつたその運命などに於て、我がフリイドリツヒ・ニイチエと特殊の非常に深い類縁関係を持つて居り、又或意味ではニイチエの一原型とも称すべきところの、あのハイネは、恐らく僅かにかの有名なシイボルトの「日本誌」とか、ロシアの某提督の「紀行」とか言つた位の、極めて乏しい材料を通して見たに過ぎなかつたであらうけれど尚且つ、その不可思議な天才的直感に助けられての事であらうか、意外にもよく日本といふものゝ本質的な長所を見抜いてゐて、そして世上の所謂日本贔屓なぞに見る如き、薄つぺらなものとは全く異つた...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...従つてニイチエがハイネの場合と比較も出来ない程日本へのよりよき理解を有ち得てゐたことに不思議もないが...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...欧羅巴(ヨーロツパ)の年若き男女にしてハイネの恋の詩を知らざるはなし...
石川啄木 「閑天地」
...一億に近いイネ州の人民の膏血(こうけつ)によって...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...フィアリングの「大時計」イギリス新本格派の諸作〔1イネス 2ブレイク 3ポストゲイト 4アリンガム 5マーシュ 6邦訳の望ましき諸作 7カー〕英米探偵小説評論界の現状英米短篇ベスト集と「奇妙な味」探偵作家としてのエドガー・ポー〔1推理三昧 2原型の確立 3トリックの創造〕附...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...独逸に於て、ライネッケ、フックスの人格化は、ティル、オイレンシュピーゲルにして、ライネッケが動物説話に於て為す所は、彼が人間説話に於て、繰返す所なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...「ダス・ゲマイネ」「ダス・ゲマイネ」この想念のかなしさが...
太宰治 「もの思う葦」
...アイネス嬢もまた...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...「漢楚軍談(かんそぐんだん)」「三国志(さんごくし)」「真田三代記(さなださんだいき)」の愛読者であったところの明治二十年ごろの田舎(いなか)の子供にこのライネケフックスのおとぎ話はけだし天啓の稲妻であった...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...プーリダマスと勇猛のアゲーノールとアイネ,アス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ヰルギリウスのアイネード III 94―98 にも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...之をイネキと訓み...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...一八三〇年の七月にハイネたちが北海の浪を焔をもって充たしうるとまで叫んだあの情熱が...
中井正一 「物理的集団的性格」
...かつてハイネの詩の中に...
新渡戸稲造 「真の愛国心」
...あたかも独逸(ドイツ)の詩人ハイネに比すべき人であったが...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ドイネの名家ド・リュール夫人の「路易(ルイ)十五世時代の花籠」...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...イエニーが経済的に困難を極める日々のなかでなおハイネの詩を読んでやり...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
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