...幽斎公がそれにあわせて小つゞみをお打ちになりました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...あきは山の端(は)にかたぶく月のひかりよりほかにうかゞうものゝない玉簾(たまだれ)のおくのおすがたを...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...この離座敷を貸していたゞいた(こゝの主人が樹明兄の友人なので...
種田山頭火 「行乞記」
...私は熱心に軍歌の語句を考へつゞけた...
種田山頭火 「其中日記」
...京都のTさんからうれしいたよりをいたゞいた...
種田山頭火 「其中日記」
...わが陣に』しかく陳じて驅け出せばつゞく勇武のアイアース...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其處(そこ)には鰌(どぜう)がちよろ/\と跳返(はねかへ)りつゝ其(その)身(み)を慌(あわたゞ)しく動(うご)かして居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...然(しか)し其(そ)の火(ひ)は灸(きう)の如(ごと)き跡(あと)をぽつ/\と止(とゞ)めたのみで衣物(きもの)の心部(しんぶ)は深(ふか)く噛(か)まなかつた...
長塚節 「土」
...曇り加減になつた日がうらゝかにまたさしくるので松葉の濡れたのがほゞ乾いた...
長塚節 「我が庭」
...二人の隙(すき)を窺(うかゞ)ひます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――私はたゞ小耳に挾(はさ)んだだけで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あれは日(ひ)がけの集(あつ)めとしるく土手(どて)を行(ゆ)く影(かげ)そゞろ寒(さむ)げに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...あのとき負けてしまへば道義(みち)に叶はなかつたゞらうし...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...たゞ、いりません! と、返事をすれば足りたのに彼は、「薬なんぞ飲めば、反つて気持が悪くなるばかりだ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...いつまでつゞくか...
牧野信一 「岬の春霞」
...たゞ只管に涼風颯々と吹抜けて行く許りのその座敷の景色が...
正岡容 「吉原百人斬」
...その顏(かほ)は嬉(うれ)しさに輝(かゞや)きました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...かなたの梢(こずゑ)に小鳥の高音(たかね)……近き涼風(すゞかぜ)の中に立麝香草(たちじやかうさう)の香り……わが心は宮(みや)の中(うち)に見たるルイ王とナポレオン皇帝との華麗と豪奢(がうしや)とに酔(ゑ)ひつつあり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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