...實際初めてゞあるに關らず...
石川啄木 「雲は天才である」
...午後一時(ごゞいちじ)の頃(ころ)半時計(はんじばかり)の晝眠(ひるね)は養(やしなひ)の扶(たすけ)となることあれども...
關寛 「養生心得草」
...たゞ飲み食いだけに招かれることもしば/\ある...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...誰も訪ねて来てくれなかつた(暮羊君がちよつと来たゞけ)...
種田山頭火 「其中日記」
...庄谷と房一の家とはかなり前まで遠い縁つゞきであつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...真黒羅紗(まつくろらしや)の間より雪とかゞやき出でたる白シヤツに赤黒の顔のうつりも怪しく...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...時計の鏈(くさり)を繻珍(しゆちん)の帯の上に閃かしたるちゞれ毛の束髪の顔は醜くたけ矮(ひく)き夫人の六尺近き燕尾服の良人の面仰ぎつゝ何やらん甘へたる調子にて物尋ねらるゝ...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...手袋(てぶくろ)した手先(てさき)も凍(こゞえ)るやうな冬(ふゆ)になつても毎夜(まいよ)休(やす)まずに出(で)て来(く)るので...
永井壮吉 「吾妻橋」
...小春の好天気打つゞきぬ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...たゞ――」「たゞ平岡に済(す)まないと云ふんでせう」三千代は不安らしく首肯(うなづ)いた...
夏目漱石 「それから」
...たゞ成る可く穏かに自分の思ふ事が向ふに徹する様にしたかつた...
夏目漱石 「それから」
...次の瞬間に於いてゞも……」加藤は...
牧野信一 「女に臆病な男」
...たゞ一寸軽い頭の爽々しさだけを自分だけで意識してゐる一個の物体に過ぎません...
牧野信一 「砂浜」
...青白い騎士のやうに凝つと忍苦して「その悪い星廻りを通り越させる」賢こさを有ちつゞけませう...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...たゞの鼠が野鼠に渡す...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...たゞをり/\思ひ出したるやうに「藥を...
森鴎外 「舞姫」
...喉(のど)が硬張(こはゞ)つて声が出無かつた...
與謝野寛 「蓬生」
...たゞ獨りして田圃中の路を歸つて來る氣持を私は好む...
若山牧水 「樹木とその葉」
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