...あわたゞしさから來る心の淋しさはうつろであり却つてわびしい...
相馬御風 「獨愁」
...わびしい土地であった...
太宰治 「帰去来」
...わびしい時には、下宿で毛布をかぶって勉強するのだ...
太宰治 「乞食学生」
...御母堂と三井君と二人きりのわびしい御家庭のようであるが...
太宰治 「散華」
...私はわびしいやら...
太宰治 「女生徒」
...わびしい気持ちでぽりぽりひっ掻(か)いた...
太宰治 「ロマネスク」
...雨の漏る音、わびしい一日...
種田山頭火 「其中日記」
...わびしい時雨雲(しぐれぐも)が古綿をちぎったように夕陽(ゆうひ)を浴びてじっと懸(か)かっている...
近松秋江 「狂乱」
...やがて襲って来た冬はわびしいわが家をさらにわびしいものにした...
寺田寅彦 「蓄音機」
...當年のわびしい記憶を喚起(よびおこ)さうとしたが...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...ついに非常にわびしい気持になってきた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...みょうにわびしい風景になっている...
久生十蘭 「雲の小径」
...ランプ一個じゃ、わびしいわね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...何故か解らぬがわびしい村などでうつら/\と生きてゐると...
牧野信一 「ビルヂングと月」
...わびしい護りの時が過ぎて漸くあかつきが来た時...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...二次の日はどう天気がぐれたものか朝から秋の様にわびしい雨が降って居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...わびしいものです...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...一管(かん)の竹にわびしい心を託して普化(ふけ)の旅をつづけて終るつもりであった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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