...わざと九時まで時を過してやっとこさと出て行った...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...本書にはわざと空白を用意してあるが...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...それから色々な秘密らしい口供(こうきょう)をしたりまたわざと矛盾する口供をしたりして...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...案内にはわざと時刻を間違えておいた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...わざとぐずぐずにだらしなく纏(まと)っていました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...わざと猿々ッて云ってやったんですよ」「まあ」「みんながあんなに笑っているのに...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...何よりもわざとらしいことはいけない...
種田山頭火 「其中日記」
...わざと様子ぶって五十銭玉を二つ卓子の上に置いた...
豊島与志雄 「黒点」
...わざと大きな足音を立てて階段を下りていった...
豊島与志雄 「反抗」
...僕はわざと知らん顔をしてやった...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...わざと発しられているものに相違ない‥‥ことによったら接吻の音を消すためかも‥‥ああ! なんという考えがその折わたしの心中に生じたことでしょう! わたしはその時...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...――いやわざと油斷をしたのかもわかりません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わざとする媚態(びたい)があるというが...
長谷川時雨 「九条武子」
...私はゆっくりわざとぐずぐずして彼女の室へはいってゆきました...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...わざと犬にワンワン吠えさせたりした...
室生犀星 「幼年時代」
...わざと避けて東の方の脇路を通るようにしていたといいます...
柳田國男 「日本の伝説」
...勝家はわざと、藤吉郎の名も口にしなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...『そうだ、わざとなのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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