...柄はゆるくてガタガタしていたが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その姿に似ず、ゆるく、色めかしく、柔かな、背負(しょい)あげの紗綾形絞(さやがたしぼ)りの淡紅色(ときいろ)が、ものの打解けたようで可懐(なつか)しい...
泉鏡花 「薄紅梅」
...女も高城も風景もゆるく動くようである...
梅崎春生 「日の果て」
...すこし目かくしがゆるくなる...
海野十三 「少年探偵長」
...(かじ)の音ゆるく太しや行々子(ぎょうぎょうし)昭和十年六月二十四日 玉藻句会...
高浜虚子 「五百句」
...ひとりでに進むのをゆるくセエブしながら...
田中英光 「オリンポスの果実」
...路は傾斜の皺々に添ってゆるく曲り曲りしてつづく...
田畑修一郎 「石ころ路」
...中にはゆるくやって来て...
田畑修一郎 「栄螺」
...ゆるく立昇る……...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...顔全体が静止しながらゆるく廻転してる故であろうか...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...ゆるく掻(か)く水は...
夏目漱石 「薤露行」
...麻を砧(きぬた)で打って柔かにした様にゆるくうねってウィリアムの手から下がる...
夏目漱石 「幻影の盾」
...椰子でつくつた扇子(キツパス)でゆるく蚊を追ひながら...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...眼の下を小さい釧路川の上流がゆるく走つてゐる...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...ゆるくうねる海の沖合にかかっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...梅が香の匂いがどの室で焚かれているのか、ゆるく、遠く漂うて来た...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...安易と安楽によってそれらの緊張をゆるくする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...抑揚はゆるく声は澄んで...
吉川英治 「三国志」
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