...古い物見櫓(ものみやぐら)がいまもなお見え...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...ものみな声を潜めて...
石川啄木 「詩」
...なにごとものみこんでいるから...
伊藤左千夫 「告げ人」
...まだすこしのみこめないところもあるんだが……」「お前はいつものみこみが悪いさ...
海野十三 「恐竜島」
...けだものみたいになっていたのは...
太宰治 「貨幣」
...気味(きび)のわるいものみたいにして...
太宰治 「春の枯葉」
...その交遊の間のことがどうものみ込めない...
田山花袋 「『田舎教師』について」
...鳥の落してゆく羽根は天からふった宝ものみたいに子供心に嬉しかった...
中勘助 「島守」
...物見遊山(ものみゆさん)に歩(ある)くべき身(み)ならず...
一葉女史 「大つごもり」
...何か非常な大事件だという事が旦那にものみ込めましたろう」山木はグイと空唾をのみこんで...
久生十蘭 「魔都」
...ものみなが重苦しく...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...酒はその頃唐物店(とうものみせ)に売っていた gin というのである...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...午餐(ひるげ)に往く食店(たべものみせ)をもかへたらんには...
森鴎外 「舞姫」
...「役所の事務というものは、どこに限らずたやすく練達できるものではございません、勘定所の、ことに御上納係は、その年どしの年貢割りをきめる重要な役目で、常づね農民と親しく接し、その郷、その村のじっさいの事情をよく知っていなければならぬ、これには年数と経験が絶対に必要です、単に豊凶をみわけるだけでも私は八年かかりました、そして現在では、私を措いてほかにこの役目を任すことのできる者はおりません、……それとも誰か私に代るべき人物がございましょうか」「正直に申して代るべき者はない」「……こんどの話がどうして始まったか、推挙して呉れる人の気持がどこにあるか、私にはよくわかっています」三右衛門はこう続けた、「その人たちには私が栄えない役を勤め、いつまでも貧寒でいることが気のどくにみえるのです、なるほど人間は豊かに住み、暖かく着、美味をたべて暮すほうがよい、たしかにそのほうが貧窮であるより望ましいことです、なぜ望ましいかというと、貧しい生活をしている者は、とかく富貴でさえあれば生きる甲斐があるように思いやすい、……美味(うま)いものを食い、ものみ遊山をし、身ぎれい気ままに暮すことが、粗衣粗食で休むひまなく働くより意義があるように考えやすい、だから貧しいよりは富んだほうが望ましいことはたしかです、然しそれでは思うように出世をし、富貴と安穏が得られたら、それでなにか意義があり満足することができるでしょうか」弥生は身ぶるいをした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...平和な御代(みよ)に流行(はや)らない軍学者の廃(すた)りものみたいな男ですが...
吉川英治 「江戸三国志」
...安土の細作(ものみ)は敏感に嗅ぎつけて...
吉川英治 「黒田如水」
...どうやら徳川家(とくがわけ)の斥候(ものみ)らしいが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...すべてにカーテンのない自由でそして原始の儘(まま)な解放地区そのものみたいに...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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