...片手に梅の枝をかざした儘片手に紫匂(むらさきにほひ)の袿(うちぎ)の袖を輕さうにはらりと開きますと...
芥川龍之介 「地獄變」
...テントのむらさき色のたれまくを引きあけました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...むらさき色の歯ぐきのようなものが...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...むらさき色の蛾(が)が一匹へばりついていて...
太宰治 「おさん」
...当時十一歳の紫(むらさき)の上(うえ)が気を揉(も)んで...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...「お祈(いの)りをしてあげましょう」僧正(そうじょう)は紫(むらさき)の衣(ころも)をきました...
豊島与志雄 「活人形」
...それから頭と面(かお)とはこれも対の紫縮緬(むらさきぢりめん)の女頭巾(おんなずきん)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...春を抽(ぬき)んずる紫(むらさき)の濃き一点を...
夏目漱石 「虞美人草」
...紫色(むらさきいろ)に膨張(ぼうちょう)して...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...むらさき色の単衣(ひとえ)...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...「むらさきの一本(ひともと)故に武蔵野の草は皆がら憐れとぞ見る」という歌があります...
牧野富太郎 「植物記」
...むらさきのこと――芸の落ちゆく最後のお城...
正岡容 「小説 圓朝」
...淡紫(うすむらさき)などの明るい取り合わせの着物は着ていたが顔はまたことさらに美しく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...紫川(むらさきがわ)の左岸(さがん)の狭い道を常磐橋(ときわばし)の方へ歩いていると...
森鴎外 「鶏」
...むらさき出版部から出すことになったのである...
山之口貘 「装幀の悩み」
...渋谷にてこきむらさきの杜若(かきつばた)採(と)ろと水際(みぎは)につくばんで濡(ぬ)れた袂(たもと)をしぼる身は...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...わが書斎に匍(は)ふ藤(ふぢ)むらさき...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...走り穗の見ゆる山田の畔ごとに若木の木槿咲きならびたり畑の隈風よけ垣の木槿の花むらさき深く咲き出でにけり...
若山牧水 「樹木とその葉」
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