...サイレンのようにみだらな笑顔(えがお)...
江戸川乱歩 「影男」
...私は大変みだらな女なのかも知れない...
太宰治 「待つ」
...みだらな情欲に溺れて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...君江はこの年月随分みだらな生活はして来たものの...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...手のつけられないみだらな女として...
中里介山 「大菩薩峠」
...みだらなものとして...
林芙美子 「あひびき」
...みだらな身ぶりとじゃれるような手つきで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...彼女はそのいとけなき頃よりみだらなる恋を夢みる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...決してみだらな感じは与えなかったであろう...
山本周五郎 「青べか物語」
...きまっていやらしいみだらな眼つきをなさるのよ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「人にはそれぞれ癖があるものです」とゆきをは化粧する手を休めずに云った、「との方でもそうでございましょう」「おまえのも癖か」「商家に育った者や色町の女などには、そんなことがあるようにも聞きました、みだらな、いやらしいはなしですわ」とゆきをは冷やかに云った、「武家ではそんなことは許されません、そういうことはものごころつくころから、繰り返しきびしく戒められます、どんな場合にも慎みを忘れてはならない、そう教えられることはあなたも御存じではございませんか」いや、これも妻の本音ではない、と銕太郎は思った...
山本周五郎 「薊」
...武家ならばそんなみだらなこともないだろうし...
山本周五郎 「あだこ」
...みだらな言葉を投げあった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...お豊はみだらな眼つきで...
山本周五郎 「花も刀も」
...「私は騙(だま)されていた」彼は手の甲でまた唇を拭き、ふるえ声でつづけた、「でも、もう騙されやしない、私はすっかり聞いてしまった、貴女(あなた)は、みだらな、けがらわしい人だ」「けがらわしいですって」「けがらわしいさ」「なにがけがらわしいの」「自分で知らないのか」「大きな声をしないでちょうだい、隣りへ聞えるじゃないの」とおみやは云った、「ちょっと坐って、新さん、あたしあんたに話さなければならないわ」「たくさんだ」と新八は首を振った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...決してみだらな意味でなく...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そこらの闇にみだらな恋をしていたのを...
吉川英治 「江戸三国志」
...長い睫(まつげ)はみだらな美しさと異国人の血を混ぜていることをあらわしている...
吉川英治 「江戸三国志」
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