...路のまん中に佇(たたず)んだなり...
芥川龍之介 「尼提」
...船のまん中には、王家ご用の金とむらさきの天幕(てんまく)が張れて、うつくしいしとねがしけていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...大仕掛(おおじかけ)な地下工場のまん中に立ち...
海野十三 「人造人間の秘密」
...東京のまん中とも思えない...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...今も部屋のまん中に空(むな)しく置かれてある御馳走のお皿と...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...自分がただ一人さびしい星の世界のまん中にでもいるような気がした...
寺田寅彦 「柿の種」
...ちょうど札幌(さっぽろ)の真西あたりの見当の日本海のまん中に来てその威力をたくましくしていた...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...町のまん中になっていて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ちょうど穴が出来上って、みんながその中にぎゅうぎゅう詰めになった時、運悪く、屋根が彼等の頭の上に落ちて来て、一人残らず生埋めになってしまった! すぐにみんなは、崩(くず)れた穴の中から、小さな頭をにょきにょきと出したが、そのまん中の、背の高いユースタスの頭は、鳶色の巻毛の中に粉雪がくっついて、白髪のおじいさんのようだった...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...彼の本當の年齡のまん中にゐるのであつた...
堀辰雄 「水族館」
...七度の赤い線をまん中にして...
水野仙子 「輝ける朝」
...同じ組の七八人は家へ歸らずカムパネルラをまん中にして校庭の隅の櫻の木のところに集まつてゐました...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...まん中の大きな釜(かま)からは湯気が盛んにたち...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...道のまん中へ跼んで嘔吐(おうと)した...
山本周五郎 「柳橋物語」
...学生連が取り巻いている机のまん中にどしんと置いた...
夢野久作 「暗黒公使」
...大川のまん中へ出た...
吉川英治 「松のや露八」
...二十畳も敷ける艫(とも)のまん中に立って...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかし巨椋池(おぐらいけ)のまん中で...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
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