...また衣食住以外の不必要品――而も一個の文明人にあっては必要品である所のものに就いても...
石川欣一 「山を思う」
...また、征服者の桃太郎が、あまりに強くては、讀者はかへつて鬼のはうを氣の毒に思つたりなどして、その物語に危機一髮の醍醐味は湧いて出ない...
太宰治 「お伽草紙」
...そうしてそれはまた...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...またもし蓄音機の盤を正常な速度の二倍あるいは半分の速度で回転させれば単に曲のテンポが変わるのみならず...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...牛込神楽坂(うしごめかぐらざか)浄瑠璃坂(じょうるりざか)左内坂(さないざか)また逢坂(おうさか)なぞのほとりに佇(たたず)んで御濠(おほり)の土手のつづく限り老松の婆娑(ばさ)たる影静なる水に映ずるさまを眺めなば...
永井荷風 「日和下駄」
...また河童でもなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...またちょくちょく遊びにいらっしゃい」自分は母やお重の曇った顔を見た後(あと)で...
夏目漱石 「行人」
...また竝木のある裏通りを歩き出した...
堀辰雄 「「青猫」について」
...また草の中に姿をかくす……...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...又(また)話(はな)し續(つゞ)けました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...樹もまた然り、人もまた然り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...またも一つの悪戯(いたずら)を思い付きました...
夢野久作 「少女地獄」
...茫然とした思いでまた海を眺めた...
横光利一 「旅愁」
...三河足利党の留守居は、すぐこれを、高氏の方へ飛脚し、登子もまた、どうすべきか、身の処置を、良人のいいつけに待っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...親類先のまた知りあいの者だのと――ずいぶんな客が夕方からぞろぞろ集まった...
吉川英治 「新書太閤記」
...――けれど、和尚(おす)さまに訊くと、あれでも、とても偉い人なんですとさ」「あれでもなんていうものではありません、人はどこが偉いか、見ただけでは分りませんからね」「但馬(たじま)の出石(いずし)村の生れで十歳で沙弥(しゃみ)になり、十四歳で臨済(りんざい)の勝福寺に入って、希先(きせん)和尚に帰戒(きかい)をさずけられ、山城の大徳寺からきた碩学(せきがく)について、京都や奈良に遊び、妙心寺の愚堂和尚とか泉南の一凍禅師(いっとうぜんじ)とかに教えをうけて、ずいぶん勉強したんですって」「そうでしょうね、どこか、違ったところが見えますもの」「――それから、和泉(いずみ)の南宗寺の住持にあげられたり、また、勅命をうけて、大徳寺の座主(ざす)におされたこともあるんだそうですが、大徳寺は、たった三日いたきりで飛びだしてしまい、その後、豊臣秀頼さまだの、浅野幸長(よしなが)さまだの、細川忠興さまだの、なお公卿(くげ)方では烏丸光広(からすまるみつひろ)さまなどが、しきりと惜しがって、一寺を建立(こんりゅう)するから来いとか、寺禄(じろく)を寄進するからとどまれとかいわれるのだそうですが、本人は、どういう気持か分りませんが、ああやって、半風子(しらみ)とばかり仲よくして、乞食みたいに、諸国をふらふらしているんですって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...また、家中の侍で、平常(へいぜい)、巌流に師事している人々も、入り代り立ち代り、ここに詰めて、明後日(あさって)の十三日を待っているのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...または西印度(インド)へ輸出しようとまたは国内消費のためにそれを売ろうと...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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