...ほんのりといかにも落付(おちつ)いた光(ひか)りが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...堅そうな桜炭の火が白い被衣(かつぎ)の下でほんのりと赤らんでいるのも...
有島武郎 「或る女」
...薄くほんのりとして覗(のぞ)くのも...
泉鏡花 「絵本の春」
...その變にほんのりと匂つて來て胸苦しくさせる花をお呉んなさい...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「わるい花」
...やみの中に、ほんのりと、背中のどくろのもようが、ういて見えます...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...ほんのりと顔を赤らめながら...
大杉栄 「日本脱出記」
...酒でほんのり赤らんでいる頬をいっそう赤らめた...
太宰治 「断崖の錯覚」
...彼は月の蒼白(あおじろ)い光が櫟の枝にほんのりとかかった色彩のぐあいに眼をつけた...
田中貢太郎 「草藪の中」
...ほんのり眼のふちへ酔ひを出しながら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...黎明に近づいてほんのりと青味を帯びかけながら窓から彼をさし覗き...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ほんのり行く手に五日月がかかっていたが...
正岡容 「小説 圓朝」
...ほんのりその灯が夏萩の茂みを濡らした...
正岡容 「寄席風流」
...その恋を強いてほんのり包もうとして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...』強ひられたといつてほんのりとした頬を...
水野仙子 「四十餘日」
...その煉瓦の一つ一つの組み立てがほんのりと見えるやうな氣がした...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
......
室生犀星 「星より來れる者」
...時にはほんのりと「ごほん」と呼ぶ桃色の斑(ふ)が中に浮びます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...お甲はほんのり酔ったながし眼で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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