...夕靄が烟(けぶ)るように野末にたち罩(こ)め、ものの輪廓が、ほの暗い、はるか遠方(おちかた)にあるように見えた...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...ほの暗い電灯のなかに...
海野十三 「少年探偵長」
...ほの暗い入口が見える...
海野十三 「西湖の屍人」
...あのほの暗いお台所の隅に立ったまま...
太宰治 「女生徒」
...ジャン・ヴァルジャンの顔がほの暗い中に見えたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...暗室のほの暗い明かりの中に技手の方たちや上級生の看護婦さんが死人や重傷者を真似て呻いている所へ...
永井隆 「長崎の鐘」
...まだほの暗いその門へは...
橋本五郎 「地図にない街」
...そうして、九月の末ごろになると、ほの暗い夜明け、または月のいい晩に、この役たたずめといって、一匹残らず撲殺夫に撲り殺されてしまうのである...
久生十蘭 「海豹島」
...ほの暗いうちに起きだして...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ほの暗い谷(3)を歩みながら...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...日の暮れ時のほの暗い光線の中では...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まだほの暗いうちに家を出た...
山本周五郎 「追いついた夢」
...まだほの暗い時刻であったが...
山本周五郎 「思い違い物語」
...ほの暗い森の中から一聲唸りを上げたと見る間に...
横光利一 「榛名」
...磯松のほの暗い並木にも...
吉川英治 「江戸三国志」
...ほの暗い行燈(あんどん)を近くよせて...
吉川英治 「江戸三国志」
...ほの暗い花の木蔭に息をこらしていた大覚ノ宮は...
吉川英治 「私本太平記」
...天もまだほの暗い早暁にここを立ち...
吉川英治 「新書太閤記」
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