...左右の矢大臣もそれと許りほのかに俤が見える...
伊藤左千夫 「八幡の森」
...ほのかにではあったけれども...
太宰治 「狂言の神」
...ほのかな灯の漏れてくる家々の尽きたあたりで...
壺井栄 「大根の葉」
...その怪物からほのかに嗅(か)ぎつけられ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」「そう、よく考えておくってこんな恋愛が、そんなに考察に価して?」夫人は、ほのかに、香料を漂わせながら、近々と、凝視している、情熱的な眼へ、微笑でいった...
直木三十五 「ロボットとベッドの重量」
...あのほのかなまんまるの国に兎がひとりで餅をついてるとは無垢にして好奇心にみちた子供の心になんといふ嬉しいことであらう...
中勘助 「銀の匙」
...野茨(のいばら)とうつぎの白(しろ)い花(はな)がほのかに見(み)えている村(むら)の夜(よる)を...
新美南吉 「花のき村と盗人たち」
......
野口雨情 「沙上の夢」
...夜の空気にほのかに匂うようです...
野村胡堂 「踊る美人像」
...なんともいえないほのかな気持になる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ほのかな微笑が不意に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...今はじめてほのかに赤らみはじめて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...午後五時いまだ淡雪の消えかねた砂丘の此方部屋を借りる私の窓辺には錯綜する夜と昼との影の裡に伊太利亜焼の花壺タランテラを打つ古代女神模様の上に伝説のナーシサスは純白の花弁を西風にそよがせほのかに わが幻想を誘う...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...「光ほのか」は、作者が所謂文学的に意識して、簡明に描き出せば十分面白いところを妙な心理描写、夢幻にしているから駄目でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...帝もほのかに御覧になった玉鬘の美貌(びぼう)をお忘れにならずに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...花はほのかに開いて美しい紅を見せていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お綱の手元をほのかに見せた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...清朗で軽妙なあの屋根はほのかな銀色に光つてゐた...
和辻哲郎 「月夜の東大寺南大門」
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