...そうしてそのあとには、人の叫ぶ声と、犬のほえる声と、それから太刀(たち)の打ち合う音とが、はるかな空の星を動かして、いっそう騒然と、立ちのぼった...
芥川龍之介 「偸盗」
...ほえると人でも馬でもこわがらせる犬...
有島武郎 「火事とポチ」
...するうちにその霧(きり)の中から、ねじ曲がった二本の角(つの)のある頭が出て、それがほえると、続いてたくさんの頭が現われ出て、だんだん近づいて来ました...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...たしかにロボのほえる声が聞こえたというので...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...すると、さっきからそれを見ていたロボのやつ、一声ほえると、横合いからだしぬけに牛の群れへおどりかかった...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...乞食だつたか犬がほえる藪椿のつそりと乞食で痛さこらへてゐて春めいた一日・椿ひらいて墓がある・これだけ拓いてそらまめの芽三月三日さむい...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「旅日記」
...――通りのほうで犬のほえる声が聞こえた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...一犬は虚をほえなくても残る万犬の中にはうそ八百をほえるようなのもたくさんに交じるのであるが...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...「おーう」というほえるような声が一つ...
豊島与志雄 「夢の卵」
...「イヤに犬がほえるじゃないか」何かしらの不安におびえる心持...
中里介山 「大菩薩峠」
...ウオウッとひと声ほえるといっしょに...
新美南吉 「正坊とクロ」
...タローがほえるので...
林芙美子 「ふしぎな岩」
...浜ごうが沙をおほえる上に撤き鰯乾さるる三保の浦かな三保の松原は昔からの名所であり...
平野萬里 「晶子鑑賞」
... だしぬけに 頭上から べつの 物音が 聞こえてきます ―― のこぎりの ごりごりという 音で それから ひっかきながら わんわん ほえる 子犬の 声も!ネズミたちは のしぼうを とりおとして 耳を そばだてます...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう訳 「ちょびひげサミュエルのはなし」
...ワンとほえる声が近づいて来て...
三好十郎 「樹氷」
...ただウォーウォーと犬がほえるように...
三好十郎 「肌の匂い」
...わんッ猛犬のほえる谺(こだま)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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