...此儘にしてはゐられないと云ふ意識は強く俺の魂をゆすぶる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...表面すこぶる穏やかに見えるおとよも...
伊藤左千夫 「春の潮」
...すこぶる妥協的であって...
海野十三 「火薬船」
...死にものぐるいに両手をふりまわしてかこみをやぶると...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...この島が監視の中心としてすこぶるよかろうというのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ぶるんと両腕を大きく振って...
太宰治 「走れメロス」
...すこぶる優美な情操の動きとを併せ與えて...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...格子にぶるさがっていた手をはずしてベソをかいた...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...躯がぶるぶる震えている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...すこぶる奇抜なやつである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...未だ手当を出ししぶるなんて...
三好十郎 「地熱」
...此問題は頗(すこぶる)困難である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...おれのことを云われたみたようだな」彼は風の寒さに身ぶるいをした...
山本周五郎 「へちまの木」
...突然銭石山は八仙卓の片端を握ったままぶるぶると慄え出した...
横光利一 「上海」
...緑玉(エメラルド)の女衣(ロオブ)に水晶と黄金(きん)の笹縁(さゝべり)……浮き上がりつつ、沈みつつ、沈みつつ、浮き上がりつつ……そして、その拡がつた長い裾(すそ)がわたし達の素足と縺(もつ)れ合ひ、そしてまた、ざぶるうん、ざぶるうんと間(ま)を置いて海の鐃(ねうばち)が鳴らされます...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...すこぶる豪放磊落(らいらく)な人で...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...話はすこぶる明瞭である...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...岸に並ぶもろもろの山も森もすべて一抹の影を帯ぶる事なく...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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