...深い感慨(かんがい)にふけるようなこともなかった...
伊藤左千夫 「落穂」
...「英雄色を好む」の言を口実として色にふけるものあり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...近所の滝の音は夜のふけるに随って深くなった...
小泉八雲 田部隆次訳 「ろくろ首」
...夜ふけるまで不眠...
種田山頭火 「一草庵日記」
...私も追憶の感慨にふける...
種田山頭火 「其中日記」
...□香煎をすすりつつ追憶にふける...
種田山頭火 「其中日記」
...わたしは夜がふけるまで...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...そこで夜ふけるまで子供を肴(さかな)にして酒をのんでいた...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...夢想にふけることも――姉のことを夢みる以外には――できなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はそれにふける隙(ひま)を多くもたなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...雨のしとしとと降る晩など、ふけるにつれて、ちょいとちょいとの声も途絶えがちになると、家の内外(うちそと)に群(むらが)り鳴く蚊の声が耳立って、いかにも場末の裏町らしい侘(わび)しさが感じられて来る...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...人に知られず読みふけるところに...
野村胡堂 「胡堂百話」
...やがてふたたびすっかりもの思いにふけるような恰好となり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...明日への百計にふけるばかりだった...
吉川英治 「三国志」
...思わず夜(よ)のふけるのを忘れてしまった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...雑念の思いにふける巣になって...
吉川英治 「親鸞」
...ただもう思案にふけるのだった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...私はいつも考えにふける時のように人を寄せつけないムズかしい顔をしていたのです...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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