...煩瑣(はんさ)なる吏務を執るよりはむしろ詩を品し画を評し道徳を説き政治を談じ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...しかし揃って嘘をつくということはむずかしいことである...
海野十三 「心臓盗難」
...とびはなれて幽邃をきはむる處也...
大町桂月 「妙義山の五日」
...これはむろん恋情(れんじょう)からではありません...
田中英光 「オリンポスの果実」
...東京人はむしろそんなものは表わさないで...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それよりはむしろ考える能力がないのである...
永井荷風 「ひかげの花」
...毒々しいところはむろんない...
夏目漱石 「三四郎」
...――伝次郎ではむずかしいな」平次は何やら考えております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妻はむしろ気軽とも思える位の調子で入院の準備をしだした...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...あの人はむろんそのことをいちばん恥じていましたからね...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...結果はむしろ反対になる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...樽はむせび鳴りながら自身のなかみをほとばしらせた...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第七巻)」
...何ぞいはむや、用語例の極めて嚴重なるカントが如きものをや...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...逆はむよしなき御稜威(みいつ)もて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それはむしろ学究的綿密さを思わせる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それはむしろ祖父に対するもののようだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その夜はむなしく引き揚げて行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...密教美術の影響よりはむしろ天平乾漆仏の遺風の方を著しく示しているものである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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