...熱帯の森林を失った蜥蜴や蛇の標本は妙にはかなさを漂(ただよ)わせている...
芥川龍之介 「早春」
...もうそこには死生を瞑想(めいそう)して自分の妄執(もうしゅう)のはかなさをしみじみと思いやった葉子はいなかった...
有島武郎 「或る女」
...思へばいとゞはかなさに...
田澤稲舟 「五大堂」
...それはほんの瞬間的に私を襲った一種の「はかなさ」にすぎなかったものを...
谷譲次 「踊る地平線」
...肉を虐げることによって霊を慰める人のはかなさは!霊肉合致とは霊が肉を征服することでなくして肉が霊のあらわれとなることである...
種田山頭火 「赤い壺(三)」
...そして蠅のはかなさ...
種田山頭火 「鉄鉢と魚籃と」
...恨みを吹くや年ごとの瑞鳳山の春の風をのへの霞くれなゐの色になぞらふ花ごろもとめし薫りのはかなさは何に忍びむ夕まぐれ...
土井晩翠 「天地有情」
...また日ごろ顔あはせねば知らぬ昔と変りなきはかなさよ...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...美には何かはかなさというべきものがある...
三木清 「親鸞」
...私自身もそれを十分にして差し上げたい心を持っておりながら、ほかのことが多いものですから、そのうち私が本意を達する日が来れば、静かに私自身の手で冥福(めいふく)をお祈りしようと予定しているのですが、これも中途半端(はんぱ)な心でしょうね」などとお言いになって、人生のはかなさ、いとわしさをお語り合いになっているのであるが、まだどちらも出家するには御縁が遠いような盛りのお姿と見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人生のはかなさ脆(もろ)さを知りながらも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人生のはかなさを話題にして語る薫の言葉に時々答えて言う姫君の言葉は皆美しく感じのよいものであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...火葬の煙さえも多くは立たなかったのにはかなさをさらに感じて山荘へ帰った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はかなさ、脆(もろ)さ、弱さ、そういうものにもっとも美を感じ、風流洒落(しゃれ)のほかに生活はないと思ってきた...
山本周五郎 「新潮記」
...人間生活のもろさとはかなさを語っているようであった...
山本周五郎 「年の瀬の音」
...老いて緑林の渡世のはかなさを覚り...
吉川英治 「江戸三国志」
...末のはかなさを考えたりして...
吉川英治 「親鸞」
...官能の悦楽のあとで彼はそのはかなさに苦しまないでいられるか...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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