...田舍の新聞は暢氣(のんき)なもので...
石川啄木 「菊池君」
...何を!呑気(のんき)なことをいやがんでい...
泉鏡花 「海城発電」
...岡村は暢気(のんき)だから...
伊藤左千夫 「浜菊」
...若い女のひとと飯事(ままごと)をすることなの」「そッそんな呑気(のんき)なことじゃないよ...
海野十三 「俘囚」
...帰って来た娘はもう肺がくさりかけだ工場での絶え間ない労働強化に体を痛め荒い野良仕事は出来そうにもない!見ろ!資本家(きゃつら)の死物狂いの重圧はくたばりかけの農村にまで襲いかかる産業合理化に押しひしがれわしら百姓がさらに背負わされる数え切れぬ苦労の山々!わしはあんまり暢気(のんき)すぎた遠いようで決して遠くない他人のようで自分のことだ農村から!そうだ...
榎南謙一 「農村から」
...女に好かれる男の常として、なまけ者ではあるけれども、洒脱(しゃだつ)で、のんきで、人あたりがよくて、めったに物にこだわらない彼なのであるが、今度は例になく、時平のしたことが腹が立ってならなかった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...のんき極まる話なのである...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...呑気(のんき)なものさハハハハ」「どうも驚ろいちまう...
夏目漱石 「野分」
...七つかだろう」「ハハハ教師は呑気(のんき)でいいな...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...流れ木のだぶりだぶりと春の川午睡覚めて尻に夕日の暑さかななどという呑気(のんき)な句は...
野村胡堂 「胡堂百話」
...のんきな顔をして彼女の足もとに寝そべっている始末だ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...暢気(のんき)におやんなさいよ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...「善人は善人らしいのんきなことをいってるわね...
久生十蘭 「キャラコさん」
...いつまでも自分たちばかりでのんきな世の中を楽しみおうせていたうちに...
柳田国男 「雪国の春」
...今じゃ暢気(のんき)に孫の子守りをしているそうで...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...おまえみたいな野育ちの暢気者(のんきもの)を何処で――」そこへ下婢(かひ)が来て...
吉川英治 「新書太閤記」
...暢気(のんき)にしていたまえ」「でも...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...それはのんきな日本人が当然に受くべき罰である...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
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