...石切りが忘れて行ったらしい鑿(のみ)を提(さ)げているのです...
芥川龍之介 「妖婆」
...貴様にのみこめたはずだ...
海野十三 「怪塔王」
...余は或るアイヌよりコロボックルの女はアイヌの女と同樣に頭髮を切り下げに爲し居りし由との事を聞きしのみにて他には口碑に就て得る所無し...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...今尚ほかすかに幾らかの印象を残してゐるのみでなく...
坪内逍遥 「十歳以前に読んだ本」
...ただただ虚栄心のためのみに...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...之れを教授に示す其文唯だ『英國憲法は世界無比の良憲法なり』との一句を記するのみ教授呆然...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...余りに短篇のみの文学の弊が...
豊島与志雄 「長篇小説私見」
...人生から「詩」を抹殺(まっさつ)することにのみ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...乙由(おつゆう)らが残喘(ざんぜん)を保ちてますます俗に堕(お)つるあるのみ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...木(こ)の葉(は)は只(たゞ)樹(き)の頂上(てうじやう)にのみあるものだと思(おも)つてゐました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...私はこれまで思想を主として真偽という方面からのみ考察して来た...
三木清 「危機における理論的意識」
...」さて雲のみねは全くくずれ...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...あのように柔軟な体は容易にそういう悪い癖を取り易いのみならず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一人のみが作った作ではない...
柳宗悦 「工藝の道」
...それが同じ物をカネと謂はぬ地方にのみ行はれて居るのを見ると...
柳田國男 「食料名彙」
...昌平はぐっと唾をのみながら云った...
山本周五郎 「七日七夜」
...幕府制度を固くするためにのみ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...おたずねなされておる」少年はニヤニヤ笑うのみで...
吉川英治 「新書太閤記」
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