...ぬかるみの土の光つてゐる台所口から...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...そして蛙のやうな恰好をして泥濘(ぬかるみ)のなかを泳ぎ廻つた...
薄田泣菫 「茶話」
...後ろ足をぬかるみに引張られて歩きにく相に道を横切つてゆく...
千家元麿 「自分は見た」
...泥濘(ぬかるみ)が車輪を半分も埋めるので...
近松秋江 「狂乱」
...雨の降る日に二条の鉄路の中央のひどいぬかるみの流れを蹴(け)たててペンキ塗りの箱車を引いて行く二頭のやせ馬のあわれな姿や...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...背戸(せど)の田圃(たんぼ)のぬかるみに映る星...
寺田寅彦 「星」
...泥濘(ぬかるみ)の深い町の入口を行き悩んでいた...
徳田秋声 「黴」
...一着きりの夜会服を泥濘(ぬかるみ)でよごさないように注意しなければならなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ滑るような泥海(ぬかるみ)を知らぬ間(ま)に用意するばかりである...
夏目漱石 「虞美人草」
...平次が行つた時は道だけは泥濘(ぬかるみ)をこね返してをりましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...だから雨など降るとひどいぬかるみが出来て...
北條民雄 「癩院記録」
...ぬかるみに踏(ふ)み込む足駄も響かない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...素足で街道のぬかるみを駆けるので...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...街灯のしたの音をたてて雨に打たれている泥濘(ぬかるみ)をみつめていた...
山川方夫 「演技の果て」
...……たれかと思うたら、覚一の母御前(ははごぜ)か」新田桜田の牛の背も、ぬかるみ道も、花ふぶきが持ってくる白い斑(ふ)に、今朝は染められてないものはない...
吉川英治 「私本太平記」
...ぬかるみではない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...台屋の横丁のぬかるみを...
吉川英治 「松のや露八」
...背中まで泥濘(ぬかるみ)の跳ねを上げている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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