...のろいからだとにぶい顔をだしたときには...
伊藤左千夫 「告げ人」
...にぶい金属光沢(こうたく)を持った複雑な器械類であった...
海野十三 「海底都市」
...ぶーンとにぶい唸(うなり)が聞えてきた...
海野十三 「少年探偵長」
...赤耀館の大時計がにぶい音響をたてて...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...肥料壺くみほして(追加)・楢の葉の若葉の雨となつてゐる雨に茶の木のたゝかれてにぶい芽・ゆふべのサイレンが誰も来なかつた朝は...
種田山頭火 「其中日記」
...木を伐(き)る斧(おの)のにぶい音が...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...にぶい寂しい飛沫(しぶき)をあげて...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...蜜蜂がにぶい羽音をたてていた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...にぶい午後の陽射しが縞(しま)になつて...
林芙美子 「浮雲」
...にぶい朝の太陽が黄いろい反射を照りかへして...
林芙美子 「瀑布」
...かんのにぶい清七は...
火野葦平 「花と龍」
...急激に軽くなる川舟は驚いたようにぶいぶいと浮きあがった...
本庄陸男 「石狩川」
...前にあることを取りあえず解決しなければならぬ――にぶい思案がそう囁(ささや)くのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...獣医(じゅうい)はその雌牛(めうし)のはづな(口につけて引くつな)をおさえていたにぶい顔の百姓(ひゃくしょう)に...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...なかば乾いてにぶい濁った色を見せている...
水野葉舟 「黄昏」
...あんたときたらすぐへんなふうにばかりとるんだから」「おめえはまた勘がにぶいときてらあ...
山本周五郎 「季節のない街」
...にぶい銀の延べ板みたいに暮れ残っている...
吉川英治 「私本太平記」
...こんどは出脚(であし)がにぶい...
吉川英治 「新書太閤記」
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