...大きな面皰(にきび)を氣にしながら...
芥川龍之介 「羅生門」
...葉子はふらふらとふだん空想していたその心持ちにきびしく捕えられて前後も知らず家を飛び出した事があった...
有島武郎 「或る女」
...そう思うと君はなんとも言えない骨肉の愛着にきびしく捕えられてしまった...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...世界の美人を一人で背負(せお)って立ったツモリの美貌自慢の夫人が択(よ)りに択って面胞(にきび)だらけの不男(ぶおとこ)のYを対手に恋の綱渡りをしようとは誰が想像しよう...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...それにしてもアノ美貌を誇る孔雀夫人が択りに択って面胞面(にきびづら)の不男を対手にするとは余り物好き過ぎる...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...それは二十八年の暮から二十九年に掛けて一言一行の上にきびきびしく現われておる...
高浜虚子 「子規居士と余」
...紫色に爛(ただ)れたような面皰(にきび)が汚らしかった...
徳田秋声 「足迹」
...「キケロはシーザーにきびしい言葉を下したが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あまりにきびし過ぎるようにみえた...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...へエ」「あのにきびの化物が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寒気は非常にきびしく...
久生十蘭 「海豹島」
...ニッカーを穿いた面皰(にきび)だらけの青二才がはいってきた...
久生十蘭 「金狼」
...冬でも寒さが非常にきびしいということはめったになく...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...高頬のあたりにきびしい線があらわれているように感じられた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...特にきびしく監視されていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...平常(ふだん)は秋霜(しゅうそう)のようにきびしいが...
吉川英治 「剣の四君子」
...鉄甲にきびしく鎧(よろ)った一名の大将が...
吉川英治 「三国志」
...なぜ起たぬか」二度目の声は、さらにきびしい...
吉川英治 「源頼朝」
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