...どす黒くさえなっていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...―――どす黒く濁った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一旦(いったん)この手を見たあとではどす黒くさえ思われます...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...翅の色も脚の色もどす黒く陰気くさい...
種田山頭火 「夜長ノート」
...醜くどす黒く艶が失せて...
豊島与志雄 「古井戸」
...「小太郎」斬割られた頭から、どす黒く、血と混った脳漿(のうしょう)が、眼から、鼻の脇へ流れて、こびりついていた...
直木三十五 「南国太平記」
...雲は、落陽(ゆうひ)で、上を真赤に、下を、どす黒く、不気味に、染めていた...
直木三十五 「南国太平記」
...どす黒く動く所が光るように見えるだけだ...
夏目漱石 「坑夫」
...ちよつと突けば膿が飛び出すかと思はれるほどどす黒く膨張した貌に安クリームを塗りつけ...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...顔がどす黒くなり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...その隅の壁にもたれた景子が横坐りに太つた素足を投げ出して、顏中のシワを深めてブランデイをグイ飮みしている姿が、まるでどす黒く、ゆがんだ繪のようです...
三好十郎 「肌の匂い」
...童子は寒そうにちぢんだ姿をどす黒く門端に滲ませたが...
室生犀星 「後の日の童子」
...どす黒く沸きたっているらしい...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...その血のどす黒く乾いていたことを思いだしたのである...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...えり首などもあかでどす黒く...
山本周五郎 「年の瀬の音」
...新左衛門の顔はどす黒く変ったし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...どす黒く青き筋肉の蛇の節(ふし)廻し………わが知れる芸術家の集りて...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...顔の皮膚をどす黒く濁していた...
吉川英治 「親鸞」
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