...昌作は倦怠相(けだるさう)に胡坐(あぐら)をかく...
石川啄木 「鳥影」
...」馬鹿にされたやうな氣をして、その室を出て、義雄は二階へ行くと、お鳥はあたまだけ、枕の上に、こちらに向けて、氣だるさうに、「來たの」と云つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...とよ子は手まわりの用事にもけだるさを見せていたが...
「草藪」
...朝目がさめるとながいあいだの習慣にしたがって睡後のけだるさが心臓から指の先まですっかりきえてしまうまでは静(しずか)に床のなかに仰臥している...
中勘助 「島守」
...蒸風呂にはいり過ぎたようなけだるさに...
中島敦 「環礁」
...だるさといふか)は堪へ難いものになつて來た...
中島敦 「環礁」
...蒸風呂にはひり過ぎた様なけだるさに...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...それでも目(め)はまだ赤(あか)くて態度(たいど)がふら/\と懶相(だるさう)である...
長塚節 「土」
...何といつても僕は自分自身のひだるさに気を配らねばならなかつた...
原民喜 「飢ゑ」
...ひだるさうな顔が見つかると...
原民喜 「飢ゑ」
...囚徒兵たちはひだるさと...
久生十蘭 「ノア」
...意志の力が実に弱くてだるさもはたにはわからないらしい程のようです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ものだるさというもののあとが...
室生犀星 「野に臥す者」
...こころよいけだるさに包まれ...
山本周五郎 「柳橋物語」
...ぶっ倒れそうな気だるさに襲われながらも...
夢野久作 「暗黒公使」
...黒髪の香が……燃え抜けた飽慾のあとの肉体にあまい気だるさとなって...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...さながらムシムシとした黒い霧(きり)に身をつつまれているようなだるさをおぼえてきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...全身(ぜんしん)のひだるさには勝(か)てなかつた...
若杉鳥子 「彼女こゝに眠る」
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