...肉の厚い葉をだらりと垂らしてゐた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...だらりと足を投げ出し...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...氷水屋の赤い旗はだらりと垂れ...
梅崎春生 「記憶」
...下腹(したばら)の皮もだらりとしなび下(さが)っています...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...帆を醜くだらりと休ませながら...
太宰治 「斜陽」
...顔の青い眼の光る赤い一尺ほどの舌をだらりと垂れた奇怪な顔であつた...
田中貢太郎 「海異志」
...帯のはしをだらりとさげて...
徳永直 「白い道」
...鈴はだらりと、搖れもせずにさがっていた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...折目がくずれてだらりとしてる...
豊島与志雄 「女と帽子」
...菅笠(すげがさ)をとつてだらりと被(かぶ)つた手拭(てぬぐひ)を外(はづ)した時(とき)少(すこ)し亂(みだ)れた髮(かみ)がぐつしやりと汗(あせ)に濡(ぬ)れてげつそりと衰(おとろ)へたものゝ樣(やう)に覺(おぼ)えた...
長塚節 「土」
...それが自然(じねん)の重みでだらりと上の方から下(さが)って来る...
夏目漱石 「永日小品」
...だらりと下げた両の手は塞(せ)かれて注(そそ)ぐ渦の中に指先を浸(ひた)すばかりである...
夏目漱石 「虞美人草」
...和服の胸からのぞく肌の血色が鮮かで、ヒゲの先は、だらりと、天神様になっていた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...だらりとカーペットの上へ垂れ下がっていました...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...だらりと垂れた割合に大きい耳から雫(しずく)を滴(たら)し...
二葉亭四迷 「平凡」
...だらりと下げた手に持ったなり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...のんべんだらりと待っている奴が間抜けというものだ...
吉川英治 「親鸞」
...額(ひたい)からだらりと落ちる汗も湯玉かと思えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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