...寂しい春の松の内を甚(はなはだ)だらしなく消光してゐた...
芥川龍之介 「東京小品」
...ただ一つだけだらしなく開いている扉が目についた...
海野十三 「地球盗難」
...かうして我大東京はだらしなく無設計に横に擴がつて...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...だらしなく取散らかつた畳敷の女給溜りには...
徳田秋声 「のらもの」
...然らば如何(どう)する? だらしなく無為に朽(く)ちるか...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...灰色の髪を乱し平常着をだらしなくつけた女が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...火鉢の向う側へだらしなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...ズボンのポケツトにつつこんだ松吉の右手にだらしなくぶらさがり...
新美南吉 「疣」
...色つぽくだらしなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...だらしなく尾をたらして...
萩原朔太郎 「宿命」
...官服の襟元をだらしなくくつろげ...
久生十蘭 「魔都」
...金五郎は、暗黒の中に、だらしなく、伸びている...
火野葦平 「花と龍」
...いつも酔っぱらってばかりいるのか? どうして召使たちはあんなにだらしなく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そしてだらしなくくづした膝から肩へかけて...
平出修 「瘢痕」
...だらしなく涙が流れ出てゐます...
槇本楠郎 「栗ひろひ週間」
...杭打(くひう)ちの綱引女がだらしなく憩(やす)んでゐた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...だらしなく口をあけてこちらを見た...
山本周五郎 「七日七夜」
...なんだかぞくぞくしてきやあがる」眼尻を下げてだらしなく笑い...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
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