...しかし今年の冬はたんと健康を痛めないで結構だった...
有島武郎 「片信」
...翌朝(よくあさ)でなけれや立たんといふ...
石川啄木 「漂泊」
...古袴など取り出でて十年昔の書生にいでたたんと支度ととのえなどす...
伊藤左千夫 「滝見の旅」
...書物(ほん)をたんと読むと同じで...
薄田泣菫 「茶話」
...もう飲まない」「たんと、たんと、からかいなさい」「おや、僕は、僕は、ほんとうに飲んでいるのだよ」あらためて娘の瞳(ひとみ)を凝視した...
太宰治 「あさましきもの」
...立って居られずぺたんと草原に坐って...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...窓がふいにばたんと開いて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ぱたんと窓を閉めた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...白鞘(しらさや)の短刀(たんとう)が畳の上へ転(ころ)がり出す...
夏目漱石 「草枕」
...たんとはいけねえが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「たんとおもしろいことがありましたか...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「灰だらけ姫」
...ばたんと倒れてしまった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...あんたんとこの息子以上の腕ききは先ず居ないからね...
三好十郎 「その人を知らず」
...おじさまはたんと愉しいことを知っていながら...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...お薬をたんと塗って上げたから...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...道三もたんと生きよう...
吉川英治 「新書太閤記」
...咫尺(しせき)へ進んで、直々(じきじき)に、われらの微衷(びちゅう)とみゆるしを、おすがりしてはどうだろう」「いいや」柴進は顔を振った――「まずいでしょう、いい機会ではありますが、ここはその場所でない」すると、このせつな、どこか別な部屋の方で、「あっ、何者だッ」という大喝(だいかつ)と共に、どたんと、床を打ったような響きが聞えた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...たんとお喋舌(しゃべ)りをいたしますよ』『なにを...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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