...縦令(たとい)道徳がそれを自己耽溺(たんでき)と罵(ののし)らば罵れ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...緑雨の耽溺(たんでき)方面の消息は余り知らぬから...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...木下杢太郎(もくたろう)氏などとさかんに往来してかなり烈しい所謂耽溺(たんでき)生活に陥つてゐた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...頭がいたんできた...
種田山頭火 「行乞記」
...昔の耽溺(たんでき)を語って居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...馬琴物(ばきんもの)から雪中梅型(せっちゅうばいがた)のガラクタ小説に耽溺(たんでき)して居た余に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その金で鎌倉河岸の風呂屋女に耽溺(たんでき)していたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょいちょい耽溺(たんでき)を試みたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...かなりいい気な耽溺(たんでき)をしていたたあいなさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...四辺の空気に快よく耽溺(たんでき)する事ができないで迷っちまいます...
夏目漱石 「虚子君へ」
...幸か不幸か中学時代から淫靡(いんび)な文学に耽溺(たんでき)して居た御蔭で芸が身を助くるとでも謂(い)うのでありましょうか玉ノ井繁昌記とかレヴュウ・ガァルの悲哀とか云う低級なエロ読物を書く事に依って辛(かろう)じて今日迄口(くち)を糊(のり)して参ったのであります...
西尾正 「陳情書」
...自己耽溺(たんでき)で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ある者は茶器の世界に耽溺(たんでき)する...
柳宗悦 「工藝の道」
...丁度古い時代に耽溺(たんでき)してはならないのと同じである...
柳宗悦 「日田の皿山」
...特に銀閣寺将軍の情事に耽溺(たんでき)するありさまが主題になっていた...
山本周五郎 「七日七夜」
...崑崙茶の風味に耽溺(たんでき)し過ぎたので...
夢野久作 「狂人は笑う」
...見様見真似に「茶精」の味ばかりに耽溺(たんでき)して...
夢野久作 「狂人は笑う」
...耽溺(たんでき)という字がなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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