...すると誰かためらい勝ちに社宅の玄関のベルを押した...
芥川龍之介 「馬の脚」
...ためらいながら元に戻り...
梅崎春生 「幻化」
...ちょっとにこやかなためらいのあとで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は、ためらいながら、ちびりちびりと飮んでいた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...私はあの男を中傷することをためらいはしないだろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...誰でもためらいなく両者を別個に位置づけ...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...新しい仮説を受け入れる際の慎重なためらいは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...しばらくためらいました...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「青ひげ」
...利用することに何のためらいもなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...逡巡(ためらい)勝ちに蓋を持上げると...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...そんな中へ、おれが、首を突っ込んだら、晴れた空に、黒くもが射すようなものだ――はいってゆきたくねえなあ――とためらって、大凡(おおよそ)、小半ときもそうしていたろうか? その中(うち)に、夕飯がすんだらしいから、思い切って、台どころから、おふくろに声をかけようか――ここで、気を弱くしちゃあ、友だちが、どうなると、決心すると、塀をはなれようとすると、そのとき、妙なひそひそばなしが、ついうしろの方で、きこえたんだ――一てえ、どんな事をいっていやがったと思う?」一四そこまで話して来て、闇太郎の目は、異様にふすぼり、語調はためらい、低(ひく)まるのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...泣き沈んでいた夫人はためらいながら膝行(いざ)って出た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...狂暴なる世紀の児は何事の前にかためらいし?我らの暴挙は何事をか仮借したる?我らの若者の汚さざりし神殿いずくにありや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...暗(やみ)にも何の躊躇(ためらい)なく...
吉川英治 「江戸三国志」
...おためらいを」「うそをいえっ...
吉川英治 「私本太平記」
...いかにとはいえ……というおためらいか...
吉川英治 「私本太平記」
...なんのためらいもなく――なつかしい人にでも接しるようにいって――つかつかと竹縁の端まで踏み出してきたのであった...
吉川英治 「親鸞」
...漁夫(りょうし)はそれを掴むのに何のためらいもしていないようにである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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