...かわいそうな馬は腐れ肉でもあるかのようにはえのたかるままになっていました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...もの珍しげによりたかる私どもにむかって...
上村松園 「砂書きの老人」
...「死骸にたかる鴉なのか...
梅崎春生 「狂い凧」
...生きているうちから蝿はたかるのか...
梅崎春生 「日の果て」
...わっとハエがたかるみたいに...
高見順 「いやな感じ」
...行末(ゆくすゑ)めでたかるべき政道にあらず...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...物珍らしさにたかる村の子供の群(むれ)を離(はな)れて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...加之(しかも)夥(おびただ)しい蚊(か)が真黒(まっくろ)にたかる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まわりにたかるが早いか...
豊島与志雄 「或る素描」
...傷口にたかる蠅(はえ)の群れのように集まってきた浮浪少年らは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...されば到底貴下の満足する如く丁寧に教ふる事は叶(かな)ひがたかるべし...
永井荷風 「書かでもの記」
...親爺の跡を追つて絞首台(くびしめだい)へあがる支度でもさらすがええ! 蜜にたかる蠅かなんぞのやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...『新俳句』は明治三十年三川(さんせん)の依托(いたく)により余の選抜したる者なるが明治三十一年一月余は同書に序して(略)元禄にもあらず天明にもあらず文化にもあらず固より天保(てんぽう)の俗調にもあらざる明治の特色は次第に現れ来るを見る(略)しかもこの特色は或る一部に起りて漸次(ぜんじ)に各地方に伝播(でんぱ)せんとする者この種の句を『新俳句』に求むるも多く得がたかるべし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...これとはまったくちがったかるい繩(なわ)...
柳田国男 「母の手毬歌」
...おしまいに人がたかるので一勢に海へと飛び込みます...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...この木に限つて小豆粒大の油蟲が木肌(はだ)一面にたかる...
横瀬夜雨 「五葉の松」
...「何んぢや此の野郎柳の毛虫払ひ落せばまたたかる...
横光利一 「頭ならびに腹」
...それに寄りたかる人の美言...
吉川英治 「私本太平記」
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