...その節、霜のわたくしに申し候は、「お留守居役の衆も手ぬるいことでおりやる...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...その節に、我来(き)し後(のち)の君達の好意、残らずせつ子より聞き候ひぬ...
石川啄木 「詩」
...いずれその節は充分お打合せを遂げた上でのことにしたいと思っておりますが」探偵は私を慰めるつもりで言っているのであろうが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...せめて今年の節分迄(まで)にはと云っていたその節分も...
谷崎潤一郎 「細雪」
...男も女も直(す)ぐその節に和して行きましたが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...大作を追って行かれたのも御貴殿で」「左様」「その節...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...どうもその節は飛んだ失礼を致しました」「二つに斬ってやろうかと思った」「おっかないこと――しかし先生」がんりきは胡坐(あぐら)を組み直して...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただしその節は前もってちょっと御通知を願います...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...その節の土産(みやげ)として大枚(だいまい)金一円貰(もら)ったことがある...
新渡戸稲造 「自警録」
...皇帝はその節まだ麻酔の中を彷徨していられ...
久生十蘭 「魔都」
...それそれ、その節、幌馬車(キビートカ)の前輪の鉄箍(かなわ)をおつけ申しました鍛冶屋めで!」「ああ!」と、同じザポロージェ人が言つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...この細長い部は春より夏にかけて段々長く生長しその節と節との間...
牧野富太郎 「植物記」
...その節し得る粗生生産物の剰余を減少するにつれて...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その節蛇王の前に供うる天の山羊乳を盛った皿に麪麭(パン)一片を浸し...
南方熊楠 「十二支考」
...その節うちの三田公のくたぶれた着物を縫ふてやらはつたのは...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その節御供した御納戸組九人の中...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...その節はかすかに軽(かろ)き快き眩暈(めまひ)の中に人と万物を誘ひ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...その節にはいずれ...
吉川英治 「新書太閤記」
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