...その折屋敷の主人(あるじ)は二三人の下男(しもをとこ)を相手に...
薄田泣菫 「茶話」
...その折鈴木鼓村氏が箏を弾いた...
薄田泣菫 「茶話」
...自分はその折にはヒラダケと呼ぶのやら...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...その折遁世してしまいました...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...その折角の心づかいを要は多少迷惑には感ずるものの...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...予がその折の脳細胞の偶然なる空華ならざりしかをも危(あや)ぶみて...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...その折の音頭のお客というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...その折の見物の絶叫は...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...……その折、昔の繁昌(はんじょう)にひきかえ、今はすっかり寂れ、それがいかにも落着いた、いい感じになっているこの小さな村にしばらく滞在し、そしてこの村からは遠近の山の眺望が実によいことをお知りになると、それから急にお病みつきになられたのだ...
堀辰雄 「菜穂子」
...その折口君が『郷土研究』に...
柳田国男 「故郷七十年」
...その折、感じた事であるが、軍艦ほど、科學的なものはない...
吉川英治 「折々の記」
...そんなことなら、なぜ楼桑村の私の家を訪ねてくれなかったのですか」「いや、いつかは一度、お目にかかりに参る心ではいたが、その折には、ぜひ尊公に、うんと承知してもらいたいことがあるので――その準備がまだこっちにできていないからだ」「この劉備に、お頼みとは、いったい何事ですか」「劉君」張飛は、鏡のような眼をした...
吉川英治 「三国志」
...弟様の孫権(そんけん)、大将周泰(しゅうたい)のおふた方で、防ぎに努めましたが、その折、賊のなかへ斬って出られたご舎弟孫権様をたすけるため、周泰どのには、甲も着ず、真ッ裸で、大勢を相手に戦ったため、槍刀創(きず)を、体じゅうに十二ヵ所も受けられ、瀕死の容態でございます」使いのはなしを聞くと、孫策は急いで宣城へ帰った...
吉川英治 「三国志」
...嵯峨野(さがの)の辻で」「介のおる所を、その折、どこか聞かなんだかの」「双(ならび)ヶ岡(おか)のさる法師の家にいて、小右京さまと共に、誰やら申す元お公卿の僧を、懸命に毎日さがし歩いているとのことでございましたが」「ああ、まだ日野資名どのに会えずにおるのか...
吉川英治 「私本太平記」
...平常は、箱に納めて、珍重していたが、つい七日ほど前、その茶わん屋の御寮人様が、仏参に見えるというので、その折、出して用いたまま、つい仕舞いもせずにあったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...その折の遊君は、たしか、花漆(はなうるし)とかいうて、室(むろ)の時めいた女性(にょしょう)であったが、津に入(い)る船、出る船の浮世のさまを語り、男ごころ女ごころの人情を聴き、また、花漆の問法(もんぽう)にも答えてやり、まことによい一夜であったと今も思うが、みじんもそれが僧として罪悪であったとは考えぬ...
吉川英治 「親鸞」
...その折の嬰児(あかご)が...
吉川英治 「源頼朝」
...犯罪人の心理とは、決して、そうしたものではない」「然るに、天運の尽くるところか、その折、郁次郎の懐中物を狙っていた掏児(すり)があったのです...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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