...そつと溜息を吐(つ)いた...
薄田泣菫 「茶話」
...味もそつけもありはせぬ徒((いたづら))に汗をかゝせる金の液...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...じぶんの右手をそつと見ました...
新美南吉 「疣」
...そつと後を振り向きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...市五郎はそつぽを向きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あとは顏を見せない――といふ素氣(そつけ)ない挨拶です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎はそつと平次に囁きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「先刻そつと脱け出したやうだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「それで大方わかつたが、昨夜はどうしたのだ」「宵のうちに、そつと忍んで、自分の部屋へ來てくれとお才は申します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とらへどころのない絶望がおそつて来た...
林芙美子 「浮雲」
...そつちに行つてもいゝかい?」と鶴石がさゝやくやうに云つた...
林芙美子 「下町」
...その露臺に通じてゐるドアがその蝶番(てふつがひ)ごとそつくり剥ぎとられてしまつてゐるためであることに...
堀辰雄 「恢復期」
...のそのそついて来るので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...僕はそつとGの耳もとに口を寄せて...
牧野信一 「センチメンタル・ドライヴ」
...それは月の美しい晩花園の薔薇を惜し気もなく踏みつぶして――アブサラの女神のお仲間入りをするべくそつと御殿を忍び出たところ迄だ...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...私は悪いと思ひつゝそつと覗いて見ましたが...
牧野信一 「美智子と日曜日の朝の話」
...何(なに)が俺達(おれたち)を解放(かいほう)するかをくたくたに疲(つか)れた演習(えんしふ)の帰(かへ)りに半煮(はんに)えの飯(めし)をかきこむ食事(しょくじ)の合(あ)ひ間(ま)にみなが不平(ふへい)をぶちまけ合(あ)ふ寝台(しんだい)の上(うえ)でいかに君(きみ)らが全兵卒(ぜんへいそつ)の胸(むね)の奥(おく)に沁(し)み込ませたかをその日(ひ)(忘(わす)れるな...
槇村浩 「一九三二・二・二六」
...あなたが衝(うそつき)だとは申しますまい...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「最終の午後」
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